見本市レポート BIOFACH2015

世界最大級のオーガニック食品専門見本市

ジェトロ参加報告

ドイツ・ニュルンベルク
2015年2月11日(水曜)~14日(土曜)

オーガニック食品の専門見本市として世界最大級の規模を誇る「BIOFACH2015」が、2月11日から14日まで、ドイツ・ニュルンベルクで開催された。世界各国・地域からオーガニック食材・調味料等が集結し、活発な商談が行われた。

オーガニック市場を反映した活気あふれる見本市

BIOFACHはドイツ・ニュルンベルクで毎年開催され、今年で26回目を数えるオーガニック食品専門の見本市である。オーガニック市場の成長著しいヨーロッパで、中でもオーガニック先進国ドイツでの開催とあって、毎年非常に多くの出展者・来場者で賑わい、活発な商談が行われている。加えて、BIOFACHでスポットをあてられた「ビーガン(完全なベジタリアン)」や「ベジタリアン」がその後のオーガニック市場の注目分野に成長したこともあり、市場調査・マーケティングの場としても活用されている。今年は世界75ヵ国・地域から2,141にのぼる企業が出展し、44,624人が来場した(同時開催展含む)。会場内では、各出品物の特色を理解してもらうためのサンプル試食や調理デモンストレーションなどが競って行われている。会場はドイツ国内からの出展者と国外からの出展者とにホールが分けられており、外国からの出展者が集まるゾーンでは、各国の政府機関・業界団体などが競ってパビリオンを構え、自国産品の売り込みに余念がない。イタリアにいたっては地域や団体ごとに18ものパビリオンが軒を連ねるなど、非常に力を入れている。その中でジェトロが組織したジャパン・パビリオンには10社が出展し、日本ならではの食材や調味料を出品した。

会場風景

ますます注目される日本の食材・調味料

出品者による調理デモンストレーションが始まり、調理された試食品が配られると、デモコーナーを多数の来場者が取り囲んだ。出品者は、欧州市場への浸透を目指して、調理方法を洋風にアレンジするなどの工夫をこらしていた。他にも、事前に商談アポイントを取得したり、商談前に準備しておいた欧州好みのサンプルを実際に試食しながら商談を進めたりと、出品者はあの手この手でバイヤーの関心を引くよう工夫していた。全体的な出品者の感想としては、新規客との具体的な商談やこれまで取引のない国への輸出要望など手応えがあったことを喜ぶ声が寄せられたほか、「品質を見極めることのできるバイヤーが思いのほか多い」といった驚きの声も聞かれた。近年、「和食」のユネスコ文化遺産登録などもあって、ますます注目されている日本の食材・調味料だが、その注目の高さは、バイヤーの目や舌が年々肥えてきていることからも改めて実感させられる。

会場風景

(旧海外見本市課 田中崇之)

見本市データ
見本市名 BIOFACH2015
開催期間 2015年2月11日(水曜)~14日(土曜)
9:00~18:00(最終日は17:00まで)
初回開催年/開催頻度 1990年/年1回
開催場所 ニュルンベルク・メッセセンター
出展商品内容 主催者の有機認証審査を通過した食品等
出展者数 2,141社(75か国・地域)
来場者数 約44,624人(136ヵ国・地域)
入場料 【会期通し券】
・前売り 37ユーロ+VAT(オンライン販売)
・当日券 54ユーロ+VAT(チケット売場)

【一日券】
・前売り 30ユーロ+VAT(オンライン販売)
・当日券 37ユーロ+VAT(チケット売場)
主催者 Nuernberg Messe GmbH
事務局連絡先 ニュルンベルクメッセ日本代表部(株式会社スペースメディアジャパン)
住所:〒102-0083 東京都千代田区麹町5-1 弘済会館ビル2F
Tel:03-3512-5670
Fax:03-3512-5680