見本市レポート 第34回ハバナ国際見本市

キューバ最大の総合見本市

ジェトロ参加報告

キューバ・ハバナ
2016年10月31日(月曜)~11月4日(金曜)

第34回ハバナ国際見本市 会場風景

第34回ハバナ国際見本市が、2016年10月31日~11月4日にキューバの首都・ハバナで開催された。昨年を上回る2万8,000平方メートルの広さの展示場に、73カ国・約1,300社がブースを構えた。

カリブ海地域における最も重要な見本市

ハバナ国際見本市は年に1度開催されるキューバ最大の総合見本市である。開会挨拶の中でキューバのマルミエルカ・ディアス貿易投資相は、「昨年を上回る73カ国からの出展があり、展示面積は2万8,000平方メートルとなった。展示会場エキスポ・キューバの展示場面積を超えてしまったため、仮設の展示スペースも用意した。これほど多くの国から出展があったことから、ハバナ国際見本市がカリブ海地域における最も重要な見本市であると言えよう。」と手応えを語った。
主催者が発行している出展者カタログの情報によると、今回は73カ国・1,302社の出展があった。出展企業数が最も多い国がスペイン(154社)で、次いで地元キューバ(141社)、ドイツ(66社)、イタリア(64社)、中国(53社)と続く。アジアでは、中国の他に韓国が17社[大韓貿易投資振興公社(KOTRA)を含む]の出展。米国は、シンプルなブースながら昨年より15社増の41社が出展した。本見本市の盛況ぶりは、2015年にアメリカと国交を回復して以来、新規市場として世界各国でキューバが注目された証左といえる。

ジャパン・パビリオンは1館に単独で出展、大きな注目を集める

2015年度、7年ぶりに設置されたジャパン・パビリオンは、他国パビリオンの2階に位置し、存在感はさほど大きくなかった。しかし、今年度はジャパン・パビリオンが単独で1つの展示館を使用、13社が出展した。実機の展示が多く、エアコン、オーディオ機器、二輪車、四輪バギー等の展示物が来場者の注目を集めた。また、昨年に引き続き出展している出展者からは、「1館すべてを使用した出展となったことで、集客力の増加や、日本ブランドの発信力の向上を実感した」という声もあった。さらに、今回の出展にあたっては、会期初日午後にジャパン・パビリオンの開館式を実施。同式には、リカルド・カブリサス閣僚評議会副議長兼経済計画大臣、イリアナ・ヌニェス外国貿易投資副大臣等のキューバ政府要人が参加し、パビリオン巡覧を行った。また、後日、マルミエルカ貿易投資相もジャパン・パビリオンを訪れた。キューバでビジネスをするには、国の特性上、キューバ政府要人や国営企業関係者とコネクションを持つことが重要である。「本見本市への出展によって普段なかなか関わることのできない政府・国営企業の要人と話す機会が持てた」と評価する出品者の声もあった。

メキシコ事務所 岩田 理

見本市データ
見本市名 第34回ハバナ国際見本市
開催期間 2016年10月31日(月曜)~11月4日(金曜)
10時00分~17時00分(最終日は16時00分まで)
初回開催年/開催頻度 1982年/年1回
開催場所 エキスポ・キューバ
出展商品内容 全業種
出展者数 1,302社(73カ国・地域)
(主催者からは発表無し、出展者カタログ掲載数のカウント)
来場者数 150,000人(主催者見込み、2016年度実績は未発表)
入場料 10CUC(31日~3日はビジネスパーソン、4日は一般入場可能)
主催者名

Ministry of Foreign Trade and Investment

Chamber of Commerce of the Republic of Cuba

PALCO Business Group

事務局連絡先 Organizing Committee of Havana International Fair
Tel:+53-7-204-5577
Fax:+53-7-204-5956
E-mail:info@feriahavana.com