見本市レポート ENTECH POLLUTEC ASIA 2016

東南アジア最大級の環境・エネルギー総合展

ジェトロ参加報告

タイ・バンコク
2016年6月1日(水曜)~4日(土曜)

ENTECH POLLUTEC ASIA 2016 会場風景

2016年6月1日~4日、タイ・バンコクで開かれた「ASEAN SUSTAINABLE ENERGY WEEK 2016」において、東南アジア最大級の環境・エネルギー総合展「ENTECH POLLUTEC ASIA 2016」が開催された。併催展と合わせて世界35カ国から480社が出展、2万6,337人が来場した。

東南アジア最大級の環境・エネルギー総合展

タイ・バンコクで開催される「ENTECH POLLUTEC ASIA」は今年で26回目となる、東南アジア最大級の環境・エネルギー総合展である。高度経済成長期における日本同様、現在のタイでも環境問題は重大な課題となっている。環境問題に対する関心の高まりは、年々増加する本展示会の来場者数にも表れており、今年度も過去最大となる40カ国2万6,337人の来場者を数えた。開会式に参加したタイ国エネルギー大臣は、ジャパン・パビリオンを訪問し、熱心に展示内容について出展者から説明を受けており、日本製品の高い技術力に政府関係者も大いに期待を寄せている様子が窺われた。

会場風景

喫緊の課題であるタイの環境問題

近年におけるタイの環境問題事例としては、マプタプット工業団地の公害訴訟が記憶に新しい。本事例はタイにおける環境問題に対する意識も高まりを示すものであり、今後、企業には更なる環境対策への配慮が求められていくことになろう。このようなタイの現状は日本企業にとっては、積極的に日本製品の展開をするビジネスチャンスである。また、日本の技術力がタイの環境問題の改善に寄与するものであり、日本企業によるタイの環境・エネルギー分野への積極的なビジネス展開が望まれている。

会場風景

盛況を博すジャパン・パビリオン

ジェトロによる「ENTECH POLLUTEC ASIA」への出展は今回で6回目となる。統一されたデザイン性の高い装飾は来場者の目を引き、ジャパン・パビリオンは大いに賑わった。実機を展示している出展者のブースでは絶えず来場者が立ち止まり、日本企業への関心の高さが窺われた。また、出展者からは「短期間で、これほど確かな現地情報が得られる機会は貴重」との声もあり、自社製品のPRのみならず、現地の生きた情報を得る機会としても、本展示会への出展は非常に有意義なものであるといえよう。ジェトロでは、専門会による商談ツール作成支援サービスや商談支援サービスを行っている。本展示会では初めての海外輸出を目指す企業が出展したが、ジェトロのサービスを有効に活用し、会期中はブースも大変賑わい、多くの商談を行っていた。

ものづくり産業課 鈴木翔太郎

見本市データ
見本市名 ENTECH POLLUTEC ASIA 2016
開催期間 2016年6月1日(水曜)~4日(土曜)
10時00分~18時00分
初回開催年/開催頻度 不明(今回が26回目)/年1回
開催場所 Bangkok International Trade & Exhibition Centre(BITEC)
出展商品内容 水・廃棄物処理、環境・エネルギー
出展者数 480社(35ヵ国、併催展含む)
来場者数 26,337人(40ヵ国)
入場料 無料
事務局連絡先

UBM Canon Japan G.K.

Tel:+81-3-4360-5664

Fax:+81-3-5296-1018

E-mail:yasumasa.miyazaki@ubm.com

主催者 UBM Asia(Thailand)Co.,Ltd.