見本市レポート アリメンタリアメキシコ2015

メキシコシティ最大級の食品、レストラン・ホテル向け調理設備等国際見本市

メキシコ・メキシコシティ
2015年5月26日(火曜)~28日(木曜)

アリメンタリア メキシコ2015

メキシコシティ最大級の食品、レストラン・ホテル向け調理設備等国際見本市―「アリメンタリア メキシコ2015(Alimentaria Mexico 2015)」が、2015年5月26日(火)~28日(木)にメキシコシティで開催された。世界21カ国から203社の出展者が集結した。

15年目を迎えた食の国際見本市

「アリメンタリア メキシコ」は、毎年メキシコシティで開催される食の国際見本市であり、今年で15年目を迎える。今年の出展企業数は203社で、そのうち外国企業は125社が出展。来場者数は世界27カ国から9,795人を記録した。会場内の国別のブースは、ショーケースをテーブルに仕立て、自社の商品を展示しながらその場で商談ができるようになっていた。中には調理器具をブースに持ち込み、来場者に向けて試食や実演販売を行なう企業も見受けられた。また、会場最奥部に特設された試食会場では、オープンキッチンが設けられ、来場者との質疑応答を交えながら商品や料理を解説していくイベントや、ソムリエが登壇しワインやビールについて産地の特徴や銘柄の説明を加えながら各商品の飲み方を教えるセミナーなども行われ、様々な工夫のもと来場者へ商品の魅力を伝えていた。

会場風景

メキシコの食品・調理設備業界で存在感を増している中国と韓国

同見本市で日本企業の出展はなかったが、出展21カ国のうちアジアからの出展は6カ国あり、中国29社、韓国16社が出展した。両国のパビリオンは会場入口付近にあり、スケールメリットを十分に活かしていた。中国からの出展企業は、基礎小間で野菜や魚を中心とした生鮮食品を展示・販売していた一方、韓国からの出展企業はオープンブースで野菜ジュースやソジュなどの酒、炭酸飲料などを展示・販売しており、メキシコ市場に積極的に売り込みを図っていた。

日本へ輸出している企業も

同見本市に出展しているメキシコ企業も、他国への輸出に積極的に動いているようであった。たとえば、食肉製造販売企業の協会であり、会員39社、準会員30社をもつConsejo Mexicano de la Carne,A.C.(メキシコ食肉協会)の出展者からは、「メキシコ食肉協会の会員、準会員の中には既に日本に輸出している企業もいる」とのコメントが寄せられた。事実、メキシコ食肉協会のデータによると、2014年における豚肉の輸出比率は日本が80.4%を占めている。さらに、メキシコは国内での家畜衛生体制に尽力した結果、2015年4月に豚肉の対日輸出可能州を現状の6州から全土に拡大すると農林水産省からメキシコ農牧省へ通知された。今後、豚肉の対日輸出が益々拡大していくと予想される。

会場風景

(メキシコ事務所 阿部眞弘)

見本市データ
見本市名 アリメンタリア メキシコ2015
Alimentaria Mexico 2015
開催期間 2015年5月26日(火曜)~28日(木曜)
開催場所 セントロ・バナメックス(Centro Banamex)
出展商品内容 【飲料・食料品】
酒・飲料:ワイン、ビール、ウイスキー、フルーツジュース、野菜ジュース、炭酸水等
食用油:ヒマワリ油、とうもろこし油、オリーブオイル等
野菜果物:生鮮野菜・果物、ドライフルーツ、きのこ類等
肉類:生ハム、豚肉、鶏肉、牛肉等
魚類:生魚、干物等
乳製品:牛乳、バター、生クリーム、チーズ、ヨーグルト等
菓子類:ケーキ アイスクリーム チョコレート等

【調理器具・設備】
レストラン・ホテル用調理設備、調理器具、台所関連器具、食品産業用機械、清掃器具
出展者数 203社(21カ国)
来場者数 9,795人(27カ国)
入場料 事前登録で無料
事務局連絡先

Fira Barcelona
Avinguda Reina MaCristina s/n 08004 Barcelona
TEL:+34 932 332 000
FAX:+34 932 332 198
E-mail:info@firabarcelona.com

主催者 EJKrause de México