見本市レポート Liberty Fashion & Lifestyle Fairs New York

ニューヨークのメンズ・コンテンポラリーファッション展示会

ジェトロ参加報告

米国・ニューヨーク
2016年7月10日(日曜)~12日(火曜)

Liberty Fashion Lifestyle Fairs New York 会場風景

メンズ・コンテンポラリーファッションとライフスタイルの国際見本市「Liberty Fashion & Lifestyle Fairs New York」が2016年7月10日~12日にかけて、米国・ニューヨークで開催された。ジェトロは、日本のファッション分野の中小企業21社の出展を支援した。

メンズのコンテンポラリーファッション総合見本市

Liberty Fashion & Lifestyle Fairsは、7月(春夏物)と1月(秋冬物)にニューヨークで、8月(春夏物)と2月(秋冬物)にラスベガスで開催される。
メンズのコンテンポラリーのアパレル、靴、鞄、帽子、アクセサリー、革小物、デニムのほか、石鹸や香水などのライフスタイル商品が出展されている。来場者は、小売店の買付け担当者やメディア関係者等で、80%が北米から、20%がアジア、欧州、南米からの来場である。
今回、ジェトロがニューヨーク展への出展支援を実施した21社を含む、合計37社の日本企業が参加した。会場で配布されているジャーナルでは、注目ブランドとして日本から2つのブランドが紹介された。
また、主催者は、希望する出展者向けに、搬入日前日にリテールツアー(小売店視察)を実施した。リテールツアーは、10時半~19時頃まで、主催者が手配したバスでブルックリン、チェルシー、ソーホーおよびトライベッカ周辺のセレクトショップを15店舗ほど回るもの。バイヤーとの面談を約束するものではないが、1日でニューヨーク中心部のメンズファッションを扱う有力ショップを網羅的に回ることができるので、特に初出展の企業にはオススメのツアーだ。

会場風景

展示会で商談するには?!

業界の全体的な傾向として、展示会離れが進んでいると言われているが、今回、展示会を訪れた印象でも、全体として来場者数は少なめ。継続して出展している出展者からも、「人の往来は過去一番少ない印象だ」という声が上がった。
主催者は、有力ショップのバイヤー誘致のため、メール勧誘のほか、電話等での来場誘致を行っており、また、バイヤーの来場が効果的となるよう、それぞれ個別に推薦ブランドを提示しているとのことである。
しかし、今日ではインターネットで情報が集められるため、バイヤーは事前リサーチの上、目的のブランドと会うためだけに展示会場を訪れる。そのため、バイヤーの会場での滞留時間は短縮傾向にあり、複数のブランドを集めたショールームや個展等、展示会より落ち着いた環境での商談を好むバイヤーも増えている。
そのような状況下で新規出展者が苦戦する一方、継続的に出展するブランドは、着実に優良バイヤーと商談し、成約を獲得している。成約にいたるブランドは、バイヤーへの会期前・会期後の営業活動を効果的に行い、商談機会を得ているようだ。また、複数回出展し、バイヤーへの露出が増えたことで、バイヤーからの信頼を得られたこともポイントとなった。
展示会に出展すれば商談できる、というわけではなく、事前にどれだけ営業をした上で展示会本番を迎えられるか、が鍵となっているようだ。

会場風景

生活関連産業課 大塚 美里

見本市データ
見本市名 Liberty Fashion & Lifestyle Fairs New York
(リバティ・ファッション&ライフスタイル・フェアーズ・ニューヨーク)
開催期間 2016年7月10日(日曜)~12日(火曜)
10時00分~18時00分(最終日は16時00分まで)
初回開催年/開催頻度 2013年/年2回
開催場所 Pier 94
出展商品内容 メンズファッション製品
出展者数 220社(30ヵ国・地域、うち日本企業37社)
来場者数 バイヤー2,000、プレス250
入場料 無料(ビジネスパーソンに限る)
主催者 Liberty Lifestyle Fairs, LLC
事務局連絡先 Liberty Lifestyle Fairs, LLC
Tel:+1-212-473-4523
E-mail:eitan@libertyfairs.com