見本市レポート Music China 2014

ジェトロは、中国市場における楽器分野の海外販路拡大支援を目的に、2012年より3年連続で本見本市にジャパン・パビリオンを組織し参加している。全国楽器協会による積極的な出品勧誘等もあり、6社の新規出展を含む日本企業延べ29社・団体が出展。規模は全体で384平方メートルと、ナショナル・パビリオンの中ではドイツ、イタリアに継ぐ規模での出展となった。
今回特筆すべきは、継続した出展を確かな実績につなげる出品者の姿である。3年連続でジャパン・パビリオンに継続出展した企業は、今回中国市場向けに製品を改良して臨んだ結果、高い商談成果を上げた。これまで出展した際に得た、中国のバイヤーや一般来場者からの反応を取り入れたことが奏功した。他の出品者は「継続出展することで、バイヤーからの信頼度が上がり、反応が良くなった」と説明する。本見本市はバイヤーや代理店等との定期的な顔合わせの場となっており、信頼構築に繋がっているようだ。こうした継続出展の効果もあいまって、会期中のジャパン・パビリオン全体のビジネス成果は、商談件数994件、成約件数・金額（見込含む）287件・約3億4,000万円に達した。3年間でジャパン・パビリオンそのものの認知度が上がってきており、高品質な日本製品のブランド浸透・PRに一定の成果を上げることができたと言える。
次回の「Music China 2015」は2015年10月14日～17日に同じ会場で、規模をさらに1ホール分拡張して開催される予定。次回は、主催者日本法人であるメサゴ・メッセフランクフルト株式会社が主催でジャパン・パビリオンを設置する見込みだ。