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「球磨焼酎」- 本格焼酎を海外に売り込む

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深野酒造株式会社

海外ではまだ認知度が高くない焼酎を売り込むため、現地のパートナーと組んで営業やPR 活動を展開し、米国・シンガポール市場における販路開拓に成功。

熊本県人吉市 <輸出> 対象国・地域:米国、シンガポール

球磨焼酎の蔵元

熊本県人吉・球磨地域は、古くから米焼酎の製造が盛んで、地域一帯には今も大小28 の酒蔵が軒を連ねる。

1823 年創業の深野酒造は、同地域で「球磨焼酎」を製造する伝統ある蔵元のひとつで、昔ながらの甕仕込み製法にこだわり、伝統の本格焼酎の味と香りを引き継いできた。

球磨焼酎」とは、熊本県人吉・球磨地域の地下水で仕込んだもろみを同地方で蒸留し、瓶詰めした焼酎のことで、世界貿易機関(WTO)によって地理的表示の産地指定を受け、地名を冠するブランドとして国際的に保護されている。商品の多様化が進み、国内の飲酒人口が減少していくなか、同社では10 年先を見据えた事業展開を図るため、海外市場開拓に乗り出した。

同社が活用したジェトロの主なサービス・支援

2008年以降 貿易実務講座参加
2009年2月~2012年2月 輸出有望案件支援サービス

米国・シンガポール市場を開拓

海外では日本酒ほど焼酎の存在が知られておらず、まずは焼酎の認知度を高める活動から始めなければならなかったため、輸出先選びは慎重になった。

以前、焼酎組合の活動で蔵元仲間とニューヨークで試飲会を行った際、現地の反応が予想以上に良かったこともあり、同社は最終的に米国輸出への取り組みを決めた。その後、ジェトロ熊本から各種事業ツールの紹介を受け、ジェトロが主催する勉強会やバイヤー招へい商談会に参加するようになった。2009 年からは、輸出有望案件支援サービスを活用し、海外販路開拓を本格化させた。

米国市場開拓においては、ジェトロ専門家の後押しで、販売力のある大手輸入会社ではなく、小規模ながらフットワークの軽い現地輸入会社をパートナーに選んだ。米国での販売に必要な手続きから売り込み先への訪問、イベント参加に至るまで全面協力を得ており、米国訪問時には、同パートナーと共同で日本食レストランや日系スーパー以外にも、米国の消費者に直接PRするため、地元のリカーショップ等小売店への営業も積極的に行った。

現在、米国とシンガポールを合わせた海外売り上げは総計200 万円強で、定着するにはまだ遠いが、主力の米焼酎「彩葉(さいば)」を中心に現地での認知を高めつつある。

海外展開の結果、日本の顧客から「シアトルで商品を見た」と声をかけられることもあり、海外展開が同社製品のブランド向上に一役買っていると実感している。

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店内視察の様子

ヘルシー焼酎の開発

同社では新たに海外向けに野菜を原料とした焼酎を開発した。元来、焼酎は低カロリーでヘルシーな酒類だが、野菜を取り入れることでよりヘルシーさを前面に出し、海外にアピールしていきたいと狙う。同社では、海外の売り上げ比率7%を当面の目標に、長期的なビジョンを持って、今後も海外市場開拓に取り組んでいく。

ジェトロ担当者からの一言コメント

日本酒に比べて、米焼酎の知名度が必ずしも高くない状況の中で、輸出国及び輸入会社の選定に最大限注力した。できる限り輸入会社訪問の機会を作り、関係強化を図ることが輸出に最も重要であることを強調した

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 輸出有望案件支援サービス
    輸出戦略の策定から契約締結まで専門家がお手伝いします。優秀な製品を持っていながらこれまで輸出経験がない、あるいは輸出ビジネスを躊躇している中小企業が対象です。
  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。

深野酒造株式会社

熊本県人吉市合ノ原町333
Tel:0966-22-2900
http://www.fukano.co.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
従業員:13名 資本金:200万円

2014年3月

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