有限会社まこと農産
いぶりがっこの魅力を世界へ、JAPAN MALLで広がる海外プロモーション
- 企業紹介
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秋田県秋田市に本社を構える。1995年に創業し、2012年からいぶりがっこの生産を始める。同社のいぶりがっこは、自社で栽培した大根を使用し、通常の原材料に加えビールを使用したオリジナルレシピ。保存料や着色料も不使用で、クセがなく後味がさっぱりしているのが特徴。
2022年から本格的に海外輸出を始め、現在ではフランスを中心とした欧州や、東南アジア向けにいぶりがっこを輸出している。
2022年のフランスの食品展示会「SIAL Paris」にて、フランスの日本食品卸・販売会社のUMAMI Paris社
と出会い、同社への輸出を開始。
2024年度には、ジェトロの海外におけるEC販売プロジェクト 「JAPAN MALL」のサービス経由で、UMAMI Paris社の有料オプションプロモーションに参加した。
有限会社まこと農産の佐藤樹社長
コロナ禍中、販路拡大を目的に海外輸出を開始 販売の際はプロモーションにも注力する
日本国内でのいぶりがっこの需要は、お土産屋や居酒屋が中心です。2020年のコロナ禍の際に、このような需要が無くなり、商流が止まってしまいました。
日本国内だけでなく、海外への販路も開拓した方がよいと感じ、輸出に挑戦しました。
海外に展開する際は、いぶりがっこという商品をどのように認知してもらうか、という部分に最も気を配ります。
似た商品のたくあんについては、中国や韓国の商品が既に現地で展開されていることも多いため、海外でも知っている人がある程度います。しかし、いぶりがっこのスペックはほとんど知られていないので、新しい国に売り込む際は、ゼロベースで展開しなければなりません。
海外に輸出をする際は、現地の人にいぶりがっこの認知をしてもらうために、プロモーションも併せて行っています。
現地の商談会に行く際は、実際に試食をしてもらったり、いぶりがっこの食べ方を提案したりして、海外の消費者やバイヤーに商品について実際に触れて知ってもらう機会を作っています。
もちろん何度も海外に足を運ぶことは難しいので、同時にオンラインのプロモーションも必要だと考えています。
同社のいぶりがっこ
JAPAN MALLフランスバイヤーの有料オプションに参加、現地に根差したプロモーションを実施
2024年度は、JAPAN MALLの連携バイヤーだったUMAMI Paris社のプロモーションで、個別商品にスポットを当ててプロモーションをする「有料オプション」に参加しました。
ECサイトでの個別商品バナーの露出やニュースレター、ブログ・レシピ記事の配信等オンラインの施策の他に、現地消費者がいぶりがっこを試食・感想をシェアするインタラクティブな動画を作成いただき、UMAMI Paris社のInstagramに投稿いただきました。
UMAMI Paris社とは、海外輸出を開始したころからの付き合いです。定期的に現地消費者に向けたイベント実施や、日本食材を使ったレシピ提案をしていただくバイヤーで、助かっています。
自分たちで輸出を始めた際は、フランスの一般消費者の人に、いぶりがっこがどのような形で受け入れられるかが全く分かりませんでした。
今回は、フランスの人にもなじみのある、クリームチーズと合わせた食べ方や、ポテトサラダに混ぜ込む食べ方を記事にしてくれたので、今後もバイヤーと意見交換を積極的に行いながら、現地の消費行動にあった食べ方を一緒に考え、発信していきたいです。
UMAMI Paris社のECサイトトップページにいぶりがっこのバナーを設置。
ニュースレターや自社ウェブサイトで、商品紹介やアレンジレシピを公開。
UMAMI Paris社の自社Instagramにて、現地消費者がいぶりがっこを試食・フィードバックをする動画を投稿。
よりプロモーションにも力を入れ、秋田の伝統食品を更に海外に広めていく
今回の有料オプション参加後、自社でSNSの担当者を付けて、本格的にInstagramの運用を始めました。現地の消費者の反応はやはり大切で、発信を常にしていくことの重要性を実感しています。
将来的には、海外向けのアピールも見据え、英語での発信もしていきたいと考えております。
今後も、秋田のおいしい食材を海外に届けることを意識して輸出に取り組んでいきたいです。
ジェトロ担当者からの一言コメント
今回お話を伺った同社の佐藤社長は、今後の海外戦略の一環として、現在欧米でブームが巻き起こっている「おにぎり」といぶりがっこのプロモーションを行いたいとのことでした。
例えば米国向けに販売する際は、いぶりがっこを使ったレシピ例を活用しており、ピザやカルパッチョといった米国でもなじみのある商品の中に、おにぎりも混ぜて紹介しています。 (写真)
手軽に食べられるうえ、豊富な味のバリエーションが受け入れられやすいおにぎりといぶりがっこを合わせることで、海外でもいぶりがっこの知名度向上が狙えるのではと考えています。
有限会社まこと農産
秋田県秋田市
https://r.goope.jp/makotonohsan/![]()
代表取締役:佐藤 樹
設立年:1995年
事業内容:農産品の生産加工販売
展開地域:欧州、東南アジア
2025年11月




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