株式会社 清澤

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生わさびを世界へ、直接輸出にゼロからチャレンジ

長野県安曇野市 ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

主な輸出先:
欧州

株式会社清澤は、明治後期~大正初期から信州・安曇野で山葵の栽培・販売を行っている。同社の生わさびは、北アルプスの雪解け水からなる綺麗な湧き水の恩恵を受けた品質の良さが強み。
馴染みのあった県外の食品商社を通じて2017年より欧米等への間接輸出を開始したところ、同社の生わさびは海外市場でたちまち好評を博した。2019年に地元のジェトロ長野の勧めで直接輸出に取り組むこととした。ジェトロ長野主催の貿易実務講座を受講して輸出ノウハウを一から学んだり、相談に対するアドバイスをもらったことは、今でも役に立っている。同時に開設したInstagramで美しく清らかな自然の中でのわさび栽培の様子を日々発信したことも、海外バイヤーからの引き合いを呼び込む有力なツールとなった。

圃場より北アルプスを望む

圃場ハウス内の栽培の様子

また、日本にいながら海外バイヤーとの商談が可能なジェトロのオンライン商談会への参加は、新規バイヤー発掘の弾みとなった。
2020年以降の世界的なコロナウィルスの蔓延により、海外輸出は一時全てストップとなったが、受注の復活は国内よりも海外の動きの方が早かった。海外需要の勢いに供給が追いつかないこともあったが、2023年春以降は、生産が通常の軌道に戻り、輸出にも十分対応できると見込んでいる。

同社の生わさび

現在は欧州向けを中心に直接輸出を展開しており、間接輸出に比べて顧客の声を直接聞ける点で手応えを感じている。日EU・EPAを活用した現地関税の減免で顧客メリットにも配慮している。ジェトロを活用して輸出に取り組んだことにより、2022年の収益は前年比約2倍となった。その9割が輸出によるものだ。今後は東南アジアの新規市場開拓にも取り組んでいく。

圃場ハウス内のわさびの花

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • オンライン商談会、貿易実務講座、貿易実務相談、ジェトロ・メンバーズ制度

株式会社 清澤

長野県安曇野市
https://www.asahi-net.or.jp/~yj8c-igc/index.html外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表取締役社長 井口 勝也
設立年:明治後年~対象初期からわさび栽培を始め、2015年に前身となる「清澤わさび園」から法人化
事業内容:本わさびの栽培・販売

2023年2月

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