バイワールド株式会社

当社は化粧品・健康食品から雑貨・調理器具まで、幅広い商品の企画や製造、販売から流通までを幅広くサポートしています。その中で、テレビショッピングのベンダー業務や、それに伴う商品開発のスキルを海外でも展開できないかと考え、新輸出大国コンソーシアム事業に2019年度に応募しました。当社は一つの事業として1997年から貿易事業も手掛けており、海外とのやりとりをさらに深めることで入手した海外の新商品開発事情を当社の新商品開発に生かしたいとも考えました。本格的に海外輸出を検討する中で、各国で異なる法規制に対する情報収集ならびにそれらへのコンプライアンス対応には苦慮しました。各輸出先の提携機関とのコミュニケーション機会の創出方法や、当社側の提案内容がコスト面なども含めて、輸出先から見て妥当性や競争優位性があるのかどうかも分かりませんでしたので、ハンズオン支援の専門家にはそうした部分で適切な助言をいただきました。

当社では販促情報をホームページ上で開示し、興味を示していただいた取引先に対してサンプルを送り、先方から良好な評価を得られた場合に輸出をする方向で動き出します。そのため、展開国は、当社商品に関心をいただいたところを中心に親日度合いや日本製化粧品への信頼度の高さ、さらには日本での販売価格に近い価格での流通可能性といった点も考慮して判断していきました。本格的な海外輸出を推進していく上で、特に専門部署を発足することなく他の業務と兼務する形で進めていったこともあり、提案素材の各国語対応や取引相手とのコミュニケーションでは随分苦労しました。また、提案商品が国内販売用の在庫とダブルで在庫になる場合もあり、その際には資金繰りの調整も必要となりました。当社は現地に赴くことなく販路を開拓していきましたので、相手先の国のニーズを想像しながら当社側で提案内容を吟味し、その訴求点を伝えていきました。