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株式会社豊島屋本店

「不易流行」の精神で海外へ。大海のなかでの水先案内人はジェトロでした

創業慶長元年(1596年)は東京の酒舗としては最古。2008年インド「国際食品見本市」出展を皮 切りに各国へ販路を拡げる。「新輸出大国コンソーシアム」では、2018年2月ベトナム・ホーチミンの日本酒輸入代理店決定後、べトナム政府への商品登録申請。2018年5月より輸出が始まる

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展開国・地域:
2008年 インド
2013年 韓国
2014年 台湾
2015年 イタリア
2016年 シンガポール
2017年 米国
2018年 ベトナム、香港
事業内容:
清酒、白酒、味醂、醤油、業務用食料品、その他調味料の販売

代表取締役 吉村 俊之 氏

日本酒の「価値」や「ストーリー」を海外へ提案したい

私どもが海外へ販路を求め始めましたのは2008年インドが最初です。ムンバイの「国際食品見本市」に出展した際に、ワイン感覚で飲める日本酒をお持ちしたところ大変評判がよく、海外展開の可能性を感じました。ただ関税・流通コストの問題もあり、継続的な輸出には至りませんでした。その後2012年には「FOOD WEEK 2012」のジェトロのブースに出展させていただき、前後して出来た韓国の商社とのご縁もあり輸出が実現しました。また2016年9月には日本酒に関心のある海外バイヤーを招いたジェトロの商談会「日本酒・酒類輸出相談会」に参加しました。その会は、各国のさまざまなニーズに対して私どもの商品「東京の地酒」の価値をどうお伝えするかというテーマと課題を得たよい機会でした。2016年末には中小企業基盤整備機構「F/S支援」を受けシンガポールへの販路が拓き、その担当者の方から「新輸出大国コンソーシアム」へと繋いでいただきました。

ベトナム取引先飲食店での日本酒セミナー。ホールスタッフに向けて商品の 「価値」と「ストーリー」を提案する吉村社長

「中小企業海外展開現地支援プラットフォーム」のリストが助けに

シームレスな形で2017年よりジェトロ「新輸出大国コンソーシアム」の本格的な支援を受けることになりました。コンシェルジェや専門家との話し合いが進むなかで、最初は3カ国あった輸出先候補のなかから、私どものマンパワーの事情に鑑みてベトナムに特化するという判断に至りました。GDP成長率が約7%、日本酒の輸出額が世界10位・10%以上の伸びで推移しており、中間層の割合が3割から4割という3点が選択の理由です。GDPの伸びと軌を一にして可処分所得の高い層が増加、その潜在需要を見越して今後5年10年の伸びが期待できるということもジェトロのシンポジウムで確認しました。数あるジェトロのツールのなかでも「中小企業海外展開現地支援プラットフォーム」は私どもにとって大変有益なサービスでした。ディストリビューターや飲食店の訪問先候補リストを無料でいただきました。現地に住む方が調べてくれた貴重な情報でした。

代表的な商品である大吟醸「金婚」と純米大吟醸「銀婚」

天保七年(1836年)「江戸名所図会」にも‘豊島屋酒店白酒を商ふ図‘と描かれるほどの老舗

今後は米国、欧州での販路拡大を目指して「挑戦」を続けたい

専門家の方と現地の候補先を訪れ、2018年2月ベトナム・ホーチミンの日本酒輸入代理店決定後、ベトナム政府への商品登録申請、5月から輸出が始まりました。取引先のお店でセミナーをする機会を得て、日本酒への理解を深めていただく努力もしております。現在私どもの輸出の割合は数%ですが、長期的には2割以上にしたいと考えています。「ミラノ万博」(2015年)に出品した際、欧州での好感触を得ました。最大の市場である米国にも国内代理店を通じて2017年より輸出を始めています。日本酒への興味度が高い米国、欧州は拡大を進めたい重要な地域と捉えています。創業1596年の私どもの行動規範は「不易流行」です。守るべきもの(不易)は頑なに守り、変えるべきもの(流行)は大胆に変えるということです。「江戸名所図会」にも描かれた酒舗豊島屋としての商いの心意気と、新しい顧客へ価値を提供する海外展開がそれらに当たります。ジェトロの力を適宜お借りしながら、「変えるべきもの」への挑戦を今後も進めて参りたいと考えています。

専門家からのポイント

豊島屋本店は「東京の酒」ブランドの歴史を押し出しプレミアム清酒としてベトナムへの進出に取り組みました。現地代理店候補は国内最大手で取り扱いブランド数も多く新規取り扱いは難易度が高かったため、通常とは異なり、代理店の販売先となる料飲店開拓を先行し、その上で代理店と商談をする作戦を立案しました。プレゼン・セミナーを経て有力料飲店から販売開始の承諾を得、この結果を持って輸入代理店との商談もクロージングに成功しました。末端開拓からスタートしたことが功を奏して、その後の継続的な輸出にも繋がっています。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 新輸出大国コンソーシアム
    日本企業の海外展開を支援する全国のあらゆる支援機関が結集し、海外展開にご関心をお持ちの中堅・中小企業の皆様へワンストップの支援サービスを提供します。

株式会社豊島屋本店

東京都千代田区
https://www.toshimaya.co.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表者:吉村 俊之
設立年:1596年(慶長元年)
従業員:20名
事業内容:清酒、白酒、味醂、醤油、業務用食料品、その他調味料の販売

2019年3月

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