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株式会社彩々楽(ささら)

「だし(UMAMI)」を軸にした次世代ラーメンを、アメリカ西海岸に出店

同社は、創業1885年(明治18年)、130年余年の歴史を持ち、埼玉県蓮田市にて、日本料理、蕎麦ダイニング、和風ラーメン(2店舗)、炉端炭焼店の5店舗を運営。また代表取締役である栗原氏は、外務省在オランダ大使公邸料理長として駐在経験もあり、各国の皇族、国家元首クラスの要人等の料理を饗応した経験もあった。また、国内店舗のラーメン店(ひのでや)は、食べログ埼玉ベストラーメン2014で、第1位に入賞した経歴もあり。

埼玉県蓮田市
ウェブサイト彩々楽(日本語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますHINODEYA RAMEN BAR(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

進出年・進出先
:2016年 米国
事業内容
:日本料理店, 蕎麦ダイニング, ラーメン店, 炉端焼き店経営

サンフランシスコ・ジャパンタウンにある店舗

埼玉県蓮田市発!「だし(DASHI)」を軸にした次世代ラーメンで、日本の食文化を伝える

同社の社長である栗原氏は和食の料理人としての経験を活かし、日本古来の食文化の根本である「だし」を主軸にした、「だし(DASHI)」ラーメンを通じて、世界遺産である日本料理の「だし文化」を広め、日本食のさらなる付加価値向上に寄与することを目指し、海外出店を決意した。

ラーメンを食べることを通じて、だしの味わいはもちろん店内の内装やサービスなども含め「食事と言う体験そのものが提供する商品である」と言うストラテジーを打ち立て、五感で「日本らしさ」を感じてもらうことをコンセプトとしている。

栗原氏「最初は、人づてに情報を模索しながら一人でやっていた。そんな中で、ジェトロでサービス産業企業の支援が本格的に始まった。自社にとっては運命的なタイミングと思い、ジェトロを使い倒そうと思った」

看板商品のひのでやラーメン

出店に際し、同社はジェトロ「サンフランシスコ・ミッション」に参加し現地視察を実施。また、「サービス産業個別企業支援事業」に申請・採択をされ、現地エリア・制度情報の提供をはじめ、現地パートナー(士業・不動産業者等)や調達先候補の紹介、視察・面談同席、海外向けビジネスモデルの構築、法人設立やVISA取得等の実務情報提供などの進出に関する一貫した支援を受け、2016年11月に1号店をサンフランシスコのジャパンタウン内にオープンした。

2年経った現在も行列が絶えず、売り上げも順調に伸び続けている。栗原社長は、出汁の文化を広めるためには米国での多店舗展開は必須と考え、FDD(Franchise Discloser Document)の作成を視野に入れており、全米でのフランチャイズ展開も狙う。

フランチャイズ展開を見据えた具体的な取り組みとして、1号店のオープン以降店内のオペレーションの簡素化を進めている。具体的には、ラーメンのスープや具材等のアウトソース化を進めているという。さらに各スープにあわせた麺もゆで時間が統一できる製品を開発する等、シェフがいなくとも、味が変わらない、全米展開が可能なオペレーションの構築を目指している。

1号店出店後、物件候補についても様々な方面から声がかかるようになったという。サンフランシスコ市内でもさらに2店舗目、3店舗目のオープンを目指し準備中。さらに、フランチャイズに向けた挑戦として、州をまたいだテキサスでの出店も準備中。栗原社長の挑戦は続いている。

行列の様子

サンフランシスコ1号店の店内

ジェトロはまさに私にとっての海外ビジネスの教科書です。

学生の頃にあんなにつまらなかった教科書。
大人になって開いてみるととても大切なことがギッチリ詰まっているエッセンスであることに気づきました。

「教科書通り」と言う言葉がありますが、何の変哲もないつまらない事の例えように捉えているかもしれません。でも、一体どれだけの人がこの教科書通りをしっかりきっちりできるのでしょうか?

自助努力で0から物事を知ろうと思わずに、いきなり応用や最新のことに手をつけずに、物事を始めるときにはいちど「教科書」通りにやるのが1番の近道だと言うのが私の持論です。そこには先人の知恵と成功への近道がぎっちり詰まっています。

栗原氏 (左: 米国オフィスにて, 右: スペインでの講演)

成功体験がある人ほど 自分の勘と経験と度胸で物事を進めたがりますが、海外には沢山のまさかの坂が待ち受けています。海外に進出するのがゴールではありません、そこはスタートです。永続的な繁栄のためには成功の原理と原則が必須だと思います。

原理原則は教科書にあります。
ジェトロはまさに私にとっての海外ビジネスの教科書です。

ひのでやスタッフと栗原氏


ジェトロ担当者のコメント

『ジェトロは海外ビジネスの教科書』、そのように仰っていただき大変光栄です。チーム彩々楽に、ジェトロを加えて頂き大変感謝しております。

同社は2015年1月に実施した北米ミッションへのご参加から始まり、2015年9月からは個別企業支援事業に採択をさせていただきました。2016年11月の1号店出店新しいウィンドウで開きます に際し、ジェトロサンフランシスコおよびジェトロ東京本部が中心となり支援をさせていただきましたが、年間400社以上のサービス産業企業を支援させていただく中でジェトロに蓄積されてきた経験やノウハウを活かし、同社が次のステップに必要なアクションは何か常に考えながらご提案をさせていただくよう努めていました。

栗原氏とジェトロ担当者

海外出店に必要なフローについては、ジェトロが出版した「サービス産業海外進出ガイド新しいウィンドウで開きます 」にも記載していますが、同社は本書をご参考に、入念な事前準備をされています。複数回の現地調査、物件の下見、事業計画書の作成、さらには進捗に応じて何度も事業計画書をアップデートされていました。こうした事前準備が、海外出店には必要不可欠です。なお、同社の海外出店までの具体的な取り組みについては、「世界は今-JETRO Global Eye」 (ポイント解説!「サービス産業 海外進出ガイド」)新しいウィンドウで開きます でご紹介しています。

栗原社長は、プロの料理人でもありビジネスマンでもあるという二刀流を武器に、情熱をもって事業拡大に取り組まれています。栗原社長の海外出店の大きな目的は、「出汁(旨味)の文化を広める、味の伝道師になること」であり、その目的を達成するために、フランチャイズビジネスを通じた多店舗展開を目指されています。
米国含む、全世界の日本食特に出汁(旨味)文化の普及は、栗原社長の挑戦にかかっているといっても過言ではありません。2019年は新規出店のラッシュが続く、勝負の年ですね。栗原社長の挑戦を引き続き応援しています!
また、ジェトロとしても同社に続くような日本企業の支援を続けて参りたいと思います!

(サービス産業課:磯野 絵美)

ご利用いただいたジェトロのサービス

ジェトロ活用のメリット

情報は多すぎるに越したことはない。情報は徹底的に集めて、すべては信じないことが大事。情報の分母を集めることで、情報の正確度をあげることが大事。一人からの情報を信じないこと。
また 情報の「鮮度とソース」も大切。 海外は目まぐるしく状況が変わっている、その情報はいつ、誰が言っていた情報なのかということが非常に重要。
海外で日本人を騙すのは日本人。頼りになると思って任せきりにして転んだ人をたくさん見てきました。
その点ジェトロはサポートしている案件数・ネットワークも多く中立性も高いので、比較的安心できるはず。情報収集源として頼ってほしい。

ご利用いただいたジェトロのサービス

株式会社彩々楽(ささら)

埼玉県蓮田市本町7-1
Tel:048-768-0123
彩々楽ウェブサイト(日本語)http://sasala.info/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
HINODEYA RAMEN BAR website(英語)http://hinodeyaramen.com/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表者:栗原 正生(くりばら まさお)
設立年:1885年
従業員:130名
事業内容:日本料理店, 蕎麦ダイニング, ラーメン店, 炉端焼き店経営

2019年2月28日

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