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桑原鋳工株式会社
抹茶ブームを背景に、鉄瓶を米国へ。

デザイン(伝統産品)

桑名鋳物の発展の中で鋳造、鉄鋼の事業を開業。上下水道用鋳鉄製品を中心に鋳造・機械加工・塗装・組立・梱包を自社で一貫して行うことを強みとした事業を展開。熱伝導に優れ、蓄熱性の高い鋳物(鋳鉄)の特徴を生かした日用品、鉄瓶等の自社ブランド製品の開発にも取り組む。

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主力商品の「鉄急須 霰」

鋳物の街、桑名から海外販売に乗り出す

三重県の桑名では江戸時代から鋳造が始まり、技術発展を遂げてきました。「東の川口、西の桑名」と呼ばれるほど日本の鋳物2大産地として成熟した鋳物の街・桑名で、当社は、路上のマンホールや日用品を製造しています。日用品では、フライパンや鍋、茶器などに加えコーヒーミル、マンホールを模したコースターといったラインアップがあります。なかでも鉄瓶は、高齢者が懐かしがって日常生活で使用するほか、若い世代からもインスタ映えするなどの関心からか「一度使ってみたい」という声が挙がるようになっています。

海外では近年、抹茶ブームが高まっていることから、当社の茶器、特に鉄瓶が海外の人々にも使ってもらえるのではないか、と思い海外輸出を検討するようになりました。2016年に、輸出アイテムの中核である自社ブランド製品(鉄瓶、フライパン、コースター等の当社オリジナルのキッチンウェア、日用品)の販売拡大業務を担当する女性2人を新たに採用し、輸出に向けた準備を始めました。

しかし、海外事業の計画作り、情報収集などを自社単独で進めていくことは困難と感じ、海外ビジネスについてノウハウ、知見があるジェトロに相談しました。ジェトロからは、新輸出大国コンソーシアム事業のパートナーによるハンズオン支援の紹介を受け、その支援を受けることに決めました。

同事業では、海外ビジネスに精通した専門家(パートナー)が、継続的な企業訪問・海外出張同行を通じて、海外展開の作成支援から海外販路開拓まで一貫した支援を受けることができます。

パートナーによるハンズオン支援を得てサンプル輸出を達成

当初、担当社員は過去に輸出業務に関わったことがなく、何から手を付けるべきか分からない状況でしたが、パートナーから様々な手順、ポイントを指導してもらい、事業計画の作成、サンプル品の輸出、商標登録、英文カタログなど1つ1つ課題をクリアしながら準備を進めていきました。

プロモーション素材の充実、代理店に向けた製品マニュアル、ユーザーに向けた鉄器の使用方法や購入後のメンテナンスの啓蒙等海外での販売に向け解決しなければならない課題が多く、どのように調べれば入手できるのかわからないことがあります。そのような課題もジェトロに相談をすると、展示会情報、企業データベースといった当社のステージに適したツールや情報を提供してもらえ、とても役に立ちました。特に中国向けの代理店を通した取引に先んじて、商標について相談した際は、商標先行登録調査を実施してもらいました。調査結果とともに対応方法の提案をフィードバックしてもらえたことで、ビジネスリスクを軽減することができました。

また、ターゲットとする米国に向けては、2017年にモニター調査を行った結果、関心を寄せてくれたバーに製品をサンプル輸出し、現在は店内装飾品として活用してもらっています。バーでのモニタリングを通じ、実際に製品を見て、使った現地の声を初めて聞いたことは当社が事業を進めるうえで大きなエネルギーになりました。

資金が限られるなかではありますが、これまでの準備をベースにジェトロの展示会等を通じて米国での商談を本格的に展開させ、販路を開拓するのが当面の目標です。

熱伝導に優れ、蓄熱性が高い鋳物としての機能に加え、インテリアとしての要素を持つ「くわな鋳物」の独自性を武器に販路開拓を進めていきたいです。当社はキッチン用品や小物も他社より多く扱っているのが強みなので、茶器を軸としつつも、これら製品のデザイン、ブランドを海外で認知させたいと考えています。

実際に商品が現地市場に広まり、現地の意見や感想を得て、次の製品改良、さらにはオーダーメイド品の受注などに繋げられるサイクルが生まれることが理想です。

ジェトロ活用のメリット

海外事業のノウハウがないなか自社単独で進めるのは難しいですが、ジェトロを利用することで、ピンポイントの情報を入手するとともに、当社だけで気づかない点や落とし穴を専門的観点から助言してもらえます。

ジェトロ三重 萩原遼太朗から

マンホールから家庭用品まで、日常に欠かせない鉄製品の魅力を学ばせていただいた。今後の販路開拓をきめ細かく、支援していきたい。

写真 ジェトロ三重 萩原遼太朗

桑原鋳工株式会社(左)清水真由(右)山川華代 

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 「新輸出大国コンソーシアム」専門家による個別支援サービス
    新興国進出をお考えの中堅・中小企業を、海外拠点設立など豊富なビジネス経験を持つ専門家が、進出までのステップアップに応じて実地で支援します。
  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。
  • 中小企業商標先行登録調査・相談
    これから海外への進出を考えている中小企業を対象に、海外展開予定国における商標先行登録状況を調査し、報告書を作成、法的観点を含めた助言を行います。

桑原鋳工株式会社

三重県桑名市東汰上518
Tel:0594-21-2141
URL:https://www.kuwaharacc.net/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表者:代表取締役:桑原 健造

2018年7月

従業員:24名
資本金:1,000万円
事業内容:銑鉄鋳物鋳造業、下水道用鋳鉄製防護蓋製造、自社デザイン製品製造
目的:輸出
対象国・地域:米国、カナダ、中国、欧州

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