株式会社沖坤
海外展開では必ず成果の創出を

1973年設立。コンクリート二次製品をはじめ、琉球の塗壁、リサイクル舗装材・平板など建築用内装・外装材の製造販売、公園施設関連資材の企画・設計・製造・販売などを行う。琉球の塗壁は、勝連トラバーチンなど5種類の沖縄産素材をベースに、同社が独自の無機固化技術により開発した健康・安全・安定性にこだわった内装用塗り壁材。

沖縄県名護市 ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

海外ビジネス経験
:なし
目的
:輸出
対象国・地域
:台湾、中国、他

琉球美粉

ジェトロ活用のメリット

専門家には貿易における留意点を指摘してもらえるほか、展示会出展の際の顧客候補への事前コンタクトや引き合い案件の見極めなど、販路開拓において重要となる取り組みもしっかりと支援してもらえる。

ご利用いただいたジェトロのサービス

環境に優しい県産素材の壁材を世界に

沖坤は琉球石灰岩が再結晶化した勝連トラバーチン、風化造礁珊瑚などの県産素材を用いた壁材「琉球の塗壁」を独自の技術で開発。人と環境に優しい新琉球漆喰として、注目を集めるようになる。
県内の建設業界には、減少する公共工事への依存に対する不安があり、これは同社にも共通する課題であった。国内については代理店等を通し販売ルートを確立してきた同社だが、自力でも新たな市場を開拓し、売上を伸ばす必要性を感じていた。そのような折、中国から引き合いが寄せられた。
同社は、引き合いのあった中国を実際に訪問、現地で建材がよく売れて、価格が日本国内より高めに設定されている点、塗壁材の種類は珪藻土のみで風化造礁珊瑚によるものがない点等から、中国市場でも勝負できると確信した。同社は海外ビジネスに挑戦することを決め、2011年から市場開拓に向けた取り組みを開始した。
2014年、海外商標にかかる相談のためにジェトロ沖縄を訪ねた同社の海外販売担当者は、取り組みのさらなる本格化に向けて、ジェトロの「専門家による新興国市場開拓支援サービス」の紹介を受ける。


ジェトロ沖縄での打ち合わせ

海外展開では必ず成果の創出を

初めての海外ビジネスで、海外へのアプローチの仕方がまったく分からなかった同社にとって、ジェトロの専門家の支援が得られる同サービスは渡りに船だった。沖縄県の一地方都市にあり、海外ビジネス経験や海外とのネットワークを持つ専門家に巡り合う機会はほとんどなかった中、専門家の豊富な経験と海外勤務で築いた人脈やネットワークが使えるのは魅力的であった。
専門家の的確なアドバイスを繰り返し受けることで、海外へのアプローチ方法、商談へのあるべき対応等について勘どころが分かり始めた。実際に海外に出張し潜在顧客への営業を行い、製品も現地向けに仕様を変更するなど、積極的に市場開拓に向けた取り組みを進めた結果、15年11月、中国向けに念願のサンプル輸出を実現した。
そのほか、現在、専門家の支援を受けながら香港で商品展示会を行い、販路開拓に手ごたえを掴んでおり、台湾でも代理店契約に向けた交渉が進んでいる。
社長の宮城氏は海外展開に取り組む以上、必ず成果を出すことを目標にしている。これまでは海外と関わりはなかったが、現在では宮城氏自身が毎月海外に出張し、1回の出張につき最低1つは成果が出るよう尽力している。自らジェトロの貿易実務オンライン実務講座を受講する同氏のリーダシップにより、同社は海外のより多くの顧客に新しい壁材を届けていく。


(株)沖坤
代表取締役社長 宮城 勝 氏

海外展開の経験がない中で自社のみで取り組むのは困難で、ジェトロの専門家が持つネットワークを使えるのは非常に魅力的。

写真 代表取締役社長 宮城 勝 氏
ジェトロ沖縄
所員 大北 祐

初めての海外展開ながら、その取り組みは積極的で、同社を訪問させていただく度に常に新しい展開をお伺いでき、海外で確実に成功されるとの思いを持ちながら応援させていただいている。

写真 ジェトロ沖縄 所員 大北 祐

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。

株式会社沖坤

沖縄県名護市字久志521番地6
Tel:0980-55-2231
http://www.okikon.com/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表取締役:宮城 勝
従業員:約41名 資本金:3,000万円
事業内容:コンクリート二次製品製造販売、公園施設関連資材企画・設計・製造・販売、建築用内装材・外装材製造販売、建築設計及び監理

2016年3月

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