株式会社フクナガエンジニアリング
ベトナム進出の決意から4年、現地法人設立へ

フクナガエンジニアリングは、保管・運搬用フレコンバックの製造・販売、金属資源のリサイクル、産業用タイヤの製造・販売を手がけ、「環境」を切り口に地球にやさしい環境ビジネスを展開した。

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海外ビジネス経験
:あり
目的
:海外進出
対象国・地域
:ベトナム

アルミ溶解現場(左)、アルミインゴット置き場(右)

ジェトロ活用のメリット

初めての海外展開事業でノウハウも情報もない中、具体的な道筋を見つけるためにジェトロのビジネスライブラリーや、貿易投資相談、海外事務所でのブリーフィングサービスを利用した。
BSC(ハノイ)に入居したことで、ジェトロ海外事務所から随時リアルタイムの情報やアドバイスを得ることができた。
現地法人設立後は、法務・労務面を整備し、取引先を増やすため、専門家助成事業を活用している。

ベトナムにビジネスチャンス

フクナガエンジニアリングは、従来から、国際色豊かな社風にしたいという社長の方針のもと、外国人留学生を積極的に採用しており、海外取引に強い関心を抱いていた。
当初は、中国から安い原料を仕入れていたが、原料の価格上昇や中国内でのビジネス環境悪化により、新たなネットワークを探し始めていた。
そのような中、同社はジェトロに出会い、ミニ調査サービス、ビジネスライブラリー、貿易投資相談サービス等を利用して情報収集したところ、新たな市場としてベトナムに注目することになる。ベトナムは、現地企業の金属屑の再資源化技術が未発達で、環境汚染問題が深刻化し、環境規制が厳しくなっている。また、大手日系企業も多数進出しており、そこから金属屑は排出されるが、技術的な問題で、現地企業単独での再資源化は難しい。 その後、リーマン・ショックにより国内での営業が大幅に落ち込んだことがきっかけとなり、ベトナムへの本格進出を決意した。


インドでの展示会出展(左)、ベトナム日系企業との商談会(右)

ベトナム進出の決意から4年、現地法人設立へ

初めて海外事業を展開する同社にはノウハウも情報もない。海外進出の検討段階から現地法人設立まで、さまざまなジェトロのサービスを利用した。
その中でも特に活用したのが、現地法人設立に向けて入居したハノイのビジネス・サポートセンター(以下、BSC)だ。3ヶ月の入居期間で、ジェトロ・ハノイから現地の生の情報や法務・税務面でのアドバイスを得ながら、問題点の洗い出しや解決を重ねた。
およそ4年の準備期間をかけて、2014年、ベトナムにアルミニウム等のリサイクル事業を行う現地法人の設立が実現した。
設立後も、総務・労務面など管理体制の確立、現地社員の人材育成等のため、15年度はジェトロの専門家助成事業を活用した。
ベトナムの現地企業には、金属屑の再資源化技術がなく、今後成長が見込まれる産業分野だ。同社は早い段階からその可能性を見出し、他社に先駆けてベトナムに進出したことが今後、強みとなってくるだろう。日本国内ではネットワーク構築が難しかった大手日系企業の現地法人との取引も増え、順調な滑り出しだ。


(株)フクナガエンジニアリング
代表取締役社長 福永 政弘 氏

金属再資源化や産業資材を通して、ベトナムと日本との橋渡し企業となり、ASEAN地域で無くてはならない存在を目指す!!

写真 代表取締役社長 福永 政弘 氏
ジェトロ大阪本部
課長代理 志釜 研作(左)
職員 小篠 絵美(右)

海外進出の準備段階に応じ、貿易投資相談、ミニ調査、BSCなど各種サービスをご活用いただき、ベトナムに現地法人を設立された。

写真 ジェトロ大阪本部 課長代理 志釜 研作(左)、職員 小篠 絵美(右)

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。

株式会社フクナガエンジニアリング

大阪府大阪市城東区鴫野西5-13-30
Tel:06-6969-3647
http://www.ecosoft.co.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表取締役社長:福永 政弘
従業員:33名(2015年4月1日現在) 資本金:3,000万円
事業内容:保管・運搬用フレコンバッグの製造・販売、金属資源のリサイクル、産業車両用ノーパンクタイヤの製造・販売

2016年3月

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