日本エフ・ティ・ビー株式会社

国内工場の意識も向上

日本エフ・ティ・ビー株式会社

埼玉県川口市
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合成樹脂製品の製造及び販売、各種端子盤の製造及び販売

<海外進出> 対象国・地域:タイ

写真:スクリュー

顧客の要望に応じて一貫対応

1969年設立の日本エフ・ティ・ビーは、「お客様と一緒に創り上げる」との想いを原動力に、顧客ニーズに応えるかたちでスクリュー部品や端子盤を開発、進化させてきた。

71年に同社が実用新案を取得した鉄道信号用端子盤は、40年以上にわたり国内外の鉄道で使用されている。また、OA機器部品のコストダウンと軽量化という顧客ニーズに応えるため、素材の合成樹脂化と精度の高度化を進め、74年から合成樹脂の一般成形品を製造、2014年には「ノンテーパスクリュー」という樹脂スクリュー製品を開発、特許を取得した。

高精度、高品質な製品の開発だけでない。豊富な経験とノウハウを活かして、顧客の要望に応じて試作から量産、アフターフォローまで一貫対応できるのも強みだ。

同社が活用したジェトロの主なサービス・支援

セミナー・講演会参加
貿易投資相談
新興国進出個別支援サービス(2013年9月)
海外ビジネス・サポートセンター(BSC)(2013年1月~4月)

ジェトロ・ビジネス・サポートセンターを活用しタイに進出

主要取引先の海外進出が進む中、12年にタイへの進出を決定する。海外での会社設立経験のない同社は戸惑うことも多かったが、ジェトロに相談したことが突破口となった。

ジェトロが開催するセミナーや貿易投資相談に積極的に参加し、進出に向けた情報収集を進めつつ、13年1月からはジェトロ・バンコクのオフィスに併設されたビジネス・サポートセンター(以下、BSC)に入居し、会社設立までの具体的な準備をタイで進めることになった。13年2月、無事に会社設立を実現し、タイのプラチンブリにある工業団地で工場の建設を開始した。

13年9月にはジェトロの新興国進出個別支援企業に採択され、担当の専門家のアドバイスを得ることができるようになった。タイの法律、会社設立に向けた実務的な手続きや駐在員の住環境といった情報だけでなく、タイの商習慣からタイ人特有の気質や性格を踏まえたマネジメントのあり方など、ジェトロ専門家の経験に裏打ちされた具体的なアドバイスを得ることが大きかった。


タイ現地法人

国内工場の意識も向上

会社設立から1年後の14年2月には工場の開所式が行われ、同年末の本格稼動に向け、約20名の現地スタッフへのトレーニングが始まっている。すでに顧客から発注を得ており、スタートは順調だ。不安材料もあるが、タイ工場を念頭に置いた標準化業務フローの作成などを通じ、タイ進出によりマザー工場としての位置づけが明確になった国内工場の従業員の意識が高まるなど、相乗効果が生まれている。日本で培ってきた技術力、提案力、品質管理力が海外市場でどこまで通用するか、同社の挑戦は続く。


ノンテーパースクリュー

未来永劫残れる会社作り、世界を拓き社会貢献
代表取締役社長 数井 良吉 氏

海外の会社はスタートしたばかりだが、日本で培ってきた技術とノウハウを活かし、海外市場でも顧客ニーズに応えていく企業になりたい。異業種にもチャレンジし、未来の若い世代に繋げる企業を目指す。

日本エフ・ティ・ビー株式会社

埼玉県川口市本町1-12-11
Tel:048-223-3216
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従業員:90名 資本金:5,000万円

2015年3月

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