ビサヤ地域の最低賃金、8月引き上げへ

(フィリピン)

マニラ発

2018年06月19日

セブ島を含むビサヤ諸島3地域(東・中部・西ビサヤ)の「地域3者賃金生産性委員会」(注)は6月11日、「最低賃金の引き上げを決定した」と発表した。セブ島がある中部ビサヤの日額最低賃金が(非農業分野)5.5%上昇して386ペソ(約811円、1ペソ=約2.1円)になるほか、東ビサヤ地域は305ペソ(7.0%増)に、西ビサヤ地域は365ペソ(12.8%増)にそれぞれ引き上げられる。

当地各紙によると、新しい最低賃金は7月に公示され、8月に施行される見込み。なお、マニラ首都圏の最低賃金は2017年10月に、多くの日系企業が工場を構えるルソン島のカラバルゾン地域も2018年4月に最低賃金が引き上げられている(添付資料参照)。

(注)政労使で構成され、地域別の最低賃金を決定する委員会。急激な物価上昇が発生した時を除いて、原則として1年に1度、最低賃金を決定できる。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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