バンコクに本格的な日本料理学べる学校が開校

(タイ)

バンコク発

2022年10月05日

タイのホテル大手デュシタニグループなどが出資し、10月中に開校する「ザ・フード・スクール・バンコク(THE FOOD SCHOOL BANGKOK)」では、本格的な日本料理を学ぶコースが設置される。日本の辻調理師専門学校がカリキュラムを提供し、講師も派遣する。食材は日本から輸入し、調理器具や食器なども日本製のものを使用して、本物志向にこだわる。農林水産省が定めたガイドラインに基づく「海外における日本料理の調理技能認定制度外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」で認定される料理人の育成を目指す。講義は英語で行われ、タイ人だけでなく各国の生徒を受け入れる。

同校の開校に先立って924日に開催された「プロやプロを目指す人のための日本料理講習会」(主催:THE FOOD SCHOOL BANGKOK、協力:日本食レストラン海外普及推進機構、辻󠄀調グループ、後援:在タイ日本大使館)では、辻調理師専門学校講師による日本料理講習や食品関係企業による日本産食材の紹介などがあり、日本料理に関心を持つタイ人や日本食関係者など50人以上が参加した。

タイでは日本食レストランが増え続けており、ジェトロの「タイ国レストラン調査」によると、2021年時点でタイ全土で4,370店舗が確認されている。同調査での関係者へのヒアリングでは、「今後もタイで日本食は普及を続ける」「より日本を感じられる本物志向の日本食を提供する日本食レストランも増えていく」といった意見が聞かれ、本格的な日本料理の料理人に対する需要の増加が見込まれている。

写真 日本料理講習の様子(ジェトロ撮影)

日本料理講習の様子(ジェトロ撮影)

(谷口裕基)

(タイ)

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