輸入貨物に7月16日から適合性認証検査義務付け

(コートジボワール)

アビジャン発

2018年05月30日

7月16日からコートジボワール政府は輸入貨物に対して、仕出し地での適合性認証検査(Verification of Conformity:VOC)を義務付ける。FOB価格が100万CFAフラン(約20万円、1CFAフラン=約0.2円)を超える貨物は、政令で定める除外品目リスト(金・貴金属、貴石、植物、生きた動物、鮮魚、生肉、生鮮野菜・果物、新聞・定期刊行物、商業用サンプル、中古車、原油・石油製品、武器弾薬など)を除きVOCの対象となり、政府が認めた検査機関が発行する適合証明書(CoC)を取得する必要がある。

VOCは、船荷証券、航空貨物運送状もしくはその他運送状の日付が 7月16日以降の貨物が対象になり、輸入通関時にCoCの提出が義務付けられる。

政府は、2017年9月6日付法令2017/567に基づき国内市場に流入する商品を管理するため、12月に国際検査・認証機関であるインターテック、SGS、ビューローベリタス、コテクナの4社を指定検査機関として委託契約を結んだ。これら機関は、国家規格または国際規格および政府の要求事項に従って商品の適合性を確認し、CoC発行の業務を担う。

CoCを取得せず出荷された貨物については、輸入通関時に輸入者にCIF価格の50%の罰金が課され、差し押さえ後に廃棄処分となる。

今回の措置は、国内に流入する商品の安全性と品質の向上、通関手続きの簡略化、不正競争の防止、模倣品の摘発を通じた消費者や国内産業の保護などを目的としている。一方、当地のビジネス関係者の間では、VOC導入はコスト増につながるとして、懸念の声が上がっている。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

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