第6回人口センサス発表、都市人口比率や識字率が上昇

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年09月30日

バングラデシュ統計局は、6月15日から6月28日にかけて実施した第6回人口センサス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(速報版)を発表(7月27日)した。それによると、バングラデシュの総人口は1億6,515万8,616人で、前回調査(2011年)からの10年間で約2,110万人増加した。男女別では女性が約8,330万人、男性が約8,170万人だった。人口の年平均増加率は1.22%となり、前回調査時の1.46%からは微減したものの、都市部を中心に人口増加が進んだ。

都市人口比率は31.5%で、2011年調査時の23.3%より8.2ポイント増加した。地域別でみると、首都ダッカの年間増加率が全地域中最大(1.7%)となった。地域別の人口密度も同様に、首都ダッカが全地域中最大で1平方キロ当たり2,156人で、前回調査時の同1,521人と比べ、大きく増加した。

識字率は76.7%となり、2011年調査時の51.8%より24.9ポイント増加した。識字率の上昇に伴い、携帯電話の所有者数やインターネットの利用者数も増加しているものの、全人口に占める携帯電話の所有者は55.9%、インターネット利用者は30.7%にとどまった。ただし、18歳以上の人口に限ると、同比率はそれぞれ72.3%、37.0%と上昇し、特にダッカではそれぞれ78.4%、48.1%と高い比率となった。

宗教別人口については、ムスリムは91.0%に増加(前回調査:90.4%)した一方、ヒンズー教は8.5から8.0%、仏教は0.62%から0.61%、キリスト教は0.31%から0.30%にそれぞれ減少した。人口センサスは人口統計以外にも、世帯数や生活に関する項目も調査対象となっている。

(薄木裕也、イスラット・ジャハン)

(バングラデシュ)

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