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地域情勢の緊張下でエジプト・ポンド安が進行、対ドル為替レートが56ポンド台を記録
(エジプト、サウジアラビア)
カイロ発
2026年10月30日
イエメンの武装組織フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃を受け、エジプト下院は10月26日、アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領に対し、サウジアラビアの防衛や支援のために必要なあらゆる措置を講じる権限を付与することを承認した(2026年10月29日記事参照)。
こうした情勢下で、エジプト中央銀行(CBE)の公式レートによれば、エジプト・ポンドの対ドル為替レートは、10月18日以降に急速な下落傾向を示しており、10月26日には1ドル56ポンド台となった。地域情勢の緊張が続く中、エジプト・ポンドは軟調に推移している。
CBEが変動相場制への移行を発表した2022年10月以降では、米国による対イラン軍事作戦実施後の2026年3月に一時1ドル54ポンド台まで下落したことがあったものの、1ドル56ポンド台を記録したのは今回が初めてとなる。
10月26日付のエジプト国営メディア「アハラム・オンライン」は、エジプト・ポンド安の背景として、エジプトを取り巻く地域の地政学的リスクの高まりが外国人による証券投資資金(ポートフォリオ投資)の流入に影響を及ぼしていると指摘した。また、エネルギーや食料などの輸入に伴う企業の旺盛なドル需要や、輸入決済コストの上昇も外貨需要を押し上げる要因になっているとしている。
(久保田夏帆)
(エジプト、サウジアラビア)
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