香港年金、中国本土での年金受け取りに越境送金サービスを導入

(香港、中国)

香港発

2026年09月07日

香港年金(HKMCA、注1)は8月24日、香港ドル建て年金を人民元で受け取れる越境送金サービスを同日より開始したと発表した。本サービスにより、中国本土で老後を過ごす香港住民が、生活費に充てる年金をより円滑に受け取れるようになる。

本サービスの利用には事前申請PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が必要だ。対象となる受取口座は、中国銀行(本土)の本人単独名義の第1種個人人民元口座で、口座情報に本人の英語名が登録されているものに限られる。越境送金は、HKMCAが提携する中国銀行(香港)を通じて実施される。香港ドル建ての年金を取引時の為替レートに基づき、人民元に両替し、越境決済システム「ペイメント・コネクト(跨境支付通)」(2025年6月26日記事参照)を通じて中国本土の口座へ送金する仕組みだ。

HKMCAの梁靈智(ダニエル・レオン)業務執行取締役兼総裁(CEO)は、本土に長期間滞在する香港住民が現地で退職者向け金融商品を受け取る仕組みを検討しており、本サービスを初の試行事業として導入したと説明した。また、今後は運用状況に応じて、他の「退職三宝(退休三宝)」(注2)への適用拡大を検討する意向を示した(「信報」8月26日)。

(注1)香港按掲証券(The Hong Kong Mortgage Corporation Limited、HKMC)傘下の年金保険専門会社。

(注2)HKMCAの提供する年金である「香港年金」のほか、香港按揭証券保険(HKMC Insurance Limited)が提供する自宅を担保とするローンである「リバースモーゲージ」、生命保険の死亡保険金を担保とするローンである「生命保険リバースモーゲージ」をあわせた3商品を指す。

〔黄莃倫(ケリー・ウォン)〕

(香港、中国)

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