インド政府、半導体産業支援策「Semicon 2.0」の詳細を発表
(インド)
ニューデリー発
2026年09月16日
インド政府は8月31日、7月に閣議承認した半導体産業支援策「Semicon 2.0」について(2026年7月22日記事参照)、実施期間、応募資格、支援内容などの詳細を発表した。
「Semicon 2.0」では、開始後3年間にわたり申請を受け付け、支援期間は原則として最長6年間となる。「Semicon 1.0」同様、インド電子情報技術省の下で運営されるインド半導体ミッション(ISM)が、申請受け付け、技術的・財務的評価、支援先選定、事業運営を担う。開始から3年後をめどに中間評価を実施し、制度の効果や継続の妥当性を検証する予定だ。
「Semicon 2.0」を構成する6分野の主な支援内容は次のとおり(詳細は添付資料を参照)。
- 半導体設計:半導体IP、チップ、SoC(System-on-Chip)などを対象に、設計インフラの提供、シード資金、共同出資、売り上げ連動型インセンティブなどの支援を実施する。
- 製造装置・材料:半導体製造装置、材料製造施設、試験・評価施設などを対象に、最大30%の設備投資補助を行うほか、国内調達部材には生産連動型インセンティブ(PLI)を付与する。
- 前工程工場の設立:シリコンウエハー工場、化合物半導体工場、フォトニクス工場、ディスプレー工場などを対象に、一定の投資額・売上高要件を満たす事業者へ、設備投資額の35~40%を補助する。
- 後工程産業の強化:一定の投資額・売上高要件を満たす事業者へ、先進パッケージング(Advanced Packaging)および先進基板(Advanced Substrate)に対しては設備投資額の35%、従来型パッケージングに対しては設備投資額の25%の財政支援を行う。
- 研究開発:先端半導体技術の開発を対象に、設備投資費用と運営費用を合わせて最大75%まで補助する。
- 人材育成:設計および製造分野の教育・訓練プログラムを対象に、設備投資費用と運営費用を合わせて最大75%まで補助する。
アシュウィニ・バイシュナウ電子・情報技術相は同日、報道陣への説明を行い、インドが当初10年間で達成する予定だった半導体技術者8万5,000人の育成目標をわずか4年で達成したことや、一部案件では起工からわずか13カ月で商業生産に至ったことを紹介し、インドの半導体産業の成長スピードを強調した。さらに、今後数年間で世界半導体市場の約10%をインドが占めるようになるとの見通しを示した。
(依田靖)
(インド)
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