インドの8月インフレ率4.82%に上昇、食品価格の高騰が主因
(インド)
ムンバイ発
2026年09月18日
インド統計・計画実施省(MoSPI)が9月14日に公表した2026年8月の全国ベースの消費者物価指数(CPI、注1)
は108.74ポイント(速報値、2024年=100)だった。前年同月比の上昇率は4.82%で、7月(4.45%)から0.37ポイント上昇した。インフレ率(CPI上昇率)は2026年に入って最も高く、インド準備銀行(RBI、中央銀行)の中期目標である4%を3カ月連続で上回った(添付資料図参照)。
インフレ率上昇には、食品価格の高騰が影響したとみられる。食品インフレ率(注2)は5.95%と前月の5.52%から上昇幅が拡大した。特にショウガは前年同月比73.82%と先月に引き続き高い伸びを記録している(2026年8月17日記事参照)。このほか、タマネギは48.27%、ニンニクも43.60%と上昇し、家計の負担増加が懸念される。一方で、トマトはマイナス31.09%、ジャガイモもマイナス13.14%の下落となっており、野菜価格全体では品目別にばらつきがみられた。
地域別では、農村部のインフレ率が5.23%、都市部が4.31%となり、農村部の物価上昇圧力がより高い状況が続いている。食品インフレ率も農村部が6.13%、都市部が5.64%と農村部の方が高い。食料品支出の割合が高い農村世帯ほど物価上昇の影響を受けやすく、実質購買力の低下が懸念されている。
地場信用格付け会社インフォメリクス・バリュエーション・アンド・レーティングのチーフ・エコノミストであるマノランジャン・シャルマ氏は「物価上昇の長期化は金融政策の決定を困難にしている」と述べている(「フィナンシャル・エクスプレス」紙9月14日)。RBIは2026年度(2026年4月~2027年3月)のインフレ率見通しを5.0%としており、当面は物価動向を注視する姿勢を維持するとみられる。
(注1)全国ベースのCPIは、基準年2024=100とし、農村部と都市部の各指数を加重平均したもの。
(注2)ここでは、CFPI(消費者食品物価指数)の上昇率を記載。
(野本直希)
(インド)
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