インドの7月インフレ率、前年同期比4.45%、2カ月連続でRBI中期目標を上回る
(インド)
ムンバイ発
2026年08月17日
インド統計・計画実施省(MoSPI)が8月12日に公表した2026年7月の全国ベースの消費者物価指数(CPI、注1)
は107.94ポイント(速報値、2024年=100)だった。前年同月比の上昇率は4.45%で、6月(4.38%)から0.07ポイント上昇した。インフレ率(CPI上昇率)は、基準年が2024年となった2026年1月以降に限定しても、6カ月連続で加速している。また、インド準備銀行(RBI、中央銀行)の中期目標である4%を2カ月連続で上回った(添付資料図参照)。
地域別では、農村部のインフレ率が4.84%、都市部が3.96%だった。食品価格の上昇が引き続き全体の物価を押し上げた。食品インフレ率(注2)はモンスーン期の降雨不足を背景に5.52%と、6月の5.32%から上昇した。農村部の食品インフレ率は5.79%、都市部は5.05%だった。
品目別では、ショウガが83.62%、ニンニクが35.36%、タマネギが22.54%と大幅な上昇を記録した。特にタマネギの上昇率は6月の4.73%から大きく加速し、食品価格全体を押し上げる要因となった。一方で、ジャガイモ(マイナス16.56%)、トマト(マイナス4.59%)、エンドウ豆(マイナス5.27%)などは6月を下回り、一部野菜価格の下落がインフレ率の加速を一定程度緩和した。
RBIは8月5日の金融政策決定会合で政策金利(レポレート)を5.25%に据え置いた(2026年8月10日記事参照)。中東情勢に伴うエネルギー価格の上昇や食品価格の高止まりには警戒感を示している一方で、現時点ではインフレ圧力が経済全体に広範囲に波及している状況ではないとの見方を維持した。RBIは2026年度(2026年4月~2027年3月)のインフレ率見通しを5.0%としており、今後はモンスーンの進展や農産物供給の動向、国際エネルギー価格の推移が物価の重要な変動要因となる見込みだ。
(注1)全国ベースのCPIは、基準年2024=100とし、農村部と都市部の各指数を加重平均したもの。
(注2)ここでは、CFPI(消費者食品物価指数)の上昇率を記載。
(野本直希)
(インド)
ビジネス短信 f59b47fa89b4c636





閉じる