上海市、3月発表の「首発経済」促進策を具体化、補助金申請の受け付け開始

(中国)

上海発

2026年09月16日

上海市商務委員会は9月7日、「首発経済(注1)」の波及効果をさらに拡大するため、「2026年度上海市ビジネスの質の高い発展特別資金(首発経済の質の高い発展)申請ガイドライン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表し、支援の申請受け付けを開始した。同ガイドラインは、上海市商務委員会が3月に発表した「首発経済」促進策バージョン4.0の資金面での支援強化策を具体化したもの(2026年4月9日記事参照)。(1)国内外ブランドが上海市内に新たに開設した世界初、アジア初などの1号店および旗艦店、(2)国内外ブランドが同市で実施した新製品・新サービスの発表、初披露、初展示などのイベント、(3)同市で開催される消費財関連展示会において出展者が実施した世界初の新製品発表の3分野を対象に補助金を支給する。申請期限は9月30日まで。

(1)では、運営事業者が負担する企画・設計費、会場設営費、展示設備費、マーケティング費などの認定経費の30%を補助する。上限額は100万元(約2,400万円、1元=約24円)で、「首発上海」(注2)期間中に開業し、所定の要件を満たす店舗については上限額を120万元に引き上げる。

(2)では、会場賃借料、企画・設計費、会場設営費、展示設備費、マーケティング費などの認定経費の30%を補助する。上限額は100万元で、「首発上海」期間中に開催された対象事業については上限額を120万元に引き上げる。

(3)では、出展者が負担する会場賃借料、企画・設計費、制作・設営費、展示設営費、販売促進費などの認定費用の30%を補助する。上限額は50万元で、「首発上海」期間中に実施された事業については上限額を60万元に引き上げる。

申請対象となる事業の開業、開催または実施期間は2025年1月1日から2025年9月30日まで。契約の締結、経費の支出および領収書の発行はいずれも事業の開業、開催または実施期間の1年以内でなければならない。

同一ブランドが申請できる支援分野は1分野に限り、同一の新製品発表イベントについて申請できる事業者は1者のみ。同一事業者への補助金の合計額は300万元を上限とする。申請は、上海市の行政手続きポータル「一網通弁」内の企業向け政策サービス窓口外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じてオンラインで行う。

「上観新聞」(注3)によると、2025年に上海市内で開催された首発経済関連イベントは約3,000件だった。また、2025年に上海市内に初進出した国内外ブランドは1,093店舗で、2018年から2025年までの累計数は8,472店舗だった(「解放日報」3月29日)。

(注1)「首発経済」は、企業による新製品の発表、新業態・新モデル、新サービス、新技術の導入、店舗の開業などの経済活動の総称。これまでになかった新たな製品やブランドを出店することで、経済を振興させることを目的とする。

(注2)「首発上海」は、2024年に始動したブランド事業で、毎年3~5月を新製品発表シーズンとして展開。

(注3)上観新聞は、上海市共産党委員会の機関紙である「解放日報」を発行する解放日報社が運営するメディア。

(王艶)

(中国)

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