米エクソンモービル主導のモザンビーク天然ガスプロジェクト、参画企業が事前投資契約を締結
(モザンビーク、米国、イタリア、南アフリカ共和国)
マプト発
2026年09月03日
モザンビーク北部エリア4ロブマ鉱区の開発を主導する米資源大手エクソンモービルは8月17日、同鉱区のアップストリーム(上流部門、注1)について、総額約11億ドルの事前投資契約締結を発表した。一連の契約は海底生産システムやオフショア・ラインパイプなど採掘、生産関連設備の設計、調達、製造を主要な対象業務としている。住友商事アフリカがシームレスラインパイプの製造などの役務を請け負うなど、プロジェクトに参画する世界各国のエンジニアリング会社や商社などとの間に複数の契約が締結された。エクソンモービルのプレスリリースによると、今回の契約締結は長期間を要する特殊機器の製造・加工をサプライヤーが早期に開始できることを目的としている。加えて、同鉱区開発の最終投資決定(FID)前に事前投資契約を締結することで、プロジェクトスケジュールの最適化を図る狙いもある。
今回の契約締結に先立つ8月10日、エクソンモービルはイタリアのサイペン、米国のマクダーモット(注2)などのコンソーシアムを、陸上液化天然ガスプラントの設計・調達・建設(EPC)請負コンソーシアムに選定したと発表した。サイペンのプレスリリースによると、現時点での作業は予備的な設計と調達にとどまり、FIDの発表およびモザンビーク政府の承認を経た後に最終発注となる。これに加え8月にエクソンモービル・アップストリームのダン・アマン社長がモザンビークのダニエル・チャポ大統領と2026年内のFID発表の可能性について意見交換するなど、FIDに向けた動きが進んでいる。モザンビークの天然ガス開発は、2026年1月にエリア1天然ガスプロジェクトの全面再開が発表(2026年2月3日記事参照)されるなど注目度が高まっている。10月に開催される国際ビジネスイベント「アフリカン・エネルギー・ウィーク」(注3)を主催するアフリカン・エネルギー・チャンバーは8月20日、同イベントにて天然ガス開発がモザンビークのエネルギー、投資環境にもたらす変化をテーマとした特別セッションを開催することを発表した。なお、ジェトロは在南アフリカ共和国日本大使館と共同で、同イベントにジャパン・パビリオンを出展する予定である。
(注1)石油・天然ガス業界では探鉱・開発・生産がアップストリーム(上流部門)と呼ばれる。今回の事前投資契約では生産工程の採掘が主要な対象となっている。
(注2)マクダーモットのグループ企業で英国に拠点を置くマクダーモット・エナジー・ソリューションズがコンソーシアムのメンバーとなる。
(注3)2026年10月12日から16日まで、南アフリカ共和国ケープタウンにて開催される。
(松永篤)
(モザンビーク、米国、イタリア、南アフリカ共和国)
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