米スペースX、ルイジアナ州に1,000億ドル投資へ、新宇宙港を建設

(米国)

ヒューストン発

2026年09月11日

米国ルイジアナ州経済開発局(LED)は8月25日、宇宙開発企業のスペースX(Space Exploration Technologies、本社:テキサス州スターベース)が州南部バーミリオン郡に宇宙港「スターベース・ルイジアナ」を建設すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同社は1,000億ドルを投資する。新施設は次世代ロケット「Starship(スターシップ)」の年間数千回規模の飛行に対応する構想で、2027年に着工し、2029年の初打ち上げを目指す。LEDは、同計画を通じてルイジアナ州を次世代航空宇宙産業の世界的拠点とすることを目指している。

スペースXは、テキサス州のスターベース、フロリダ州のケネディ宇宙センターおよびケープカナベラル宇宙軍基地、カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地で打ち上げ拠点を設けており、今回の計画はこれらに加わるものとなる。スペースXは新たな拠点を「自立型宇宙港」と位置付け、推進剤の製造・供給、発電、物流、機体整備などの機能を一体的に備える計画だ。

今回の計画は、米石油大手エクソンモービルが保有していた沿岸部の用地を活用する。豊富な天然ガス資源を有するルイジアナ州では、宇宙港の運営に必要な電力や燃料を安定的に供給できる。また、将来の拡張に対応できる広大な用地や、メキシコ湾岸という立地も評価された。州政府は、石油・ガス産業で培われた人材や産業基盤についても強みになるとみている。

スペースXは2026年8月、テキサス州グライムズ郡に先端半導体工場「TERAFAB(テラファブ)」を建設すると発表した(2026年8月19日記事参照)。同工場では、テスラの人型ロボット「Optimus(オプティマス)」や自動運転車「Cybercab(サイバーキャブ)」向け生成人工知能(AI)用半導体のほか、宇宙データセンター向け高性能半導体を生産する計画だ。LEDによると、今回の宇宙港は月と火星探査に加え、軌道上データセンターの構築や世界的なインターネット接続の拡大を支える拠点としても位置付けられている。

(綿谷鮎子)

(米国)

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