ブラジルの対内直接投資額、上半期は前年同期比23.4%増
(ブラジル、米国、オランダ、英国、シンガポール、スイス)
サンパウロ発
2026年08月05日
ブラジル中央銀行は7月28日、2026年上半期(1~6月)の対内直接投資統計を発表した。対内直接投資額は217億1,076万ドルとなり、前年同期比23.4%増加した(注1)。現地誌「イスト・エー」(7月28日付)によれば、好調な投資流入の背景として、ブラジル企業の輸出の拡大が挙げられており、大豆・牛肉などコモディティー輸出の好調がブラジル企業の収益を押し上げ、海外投資家にとっての魅力を高めたと報じられている。ブラジル中銀の発表(7月28日付)によれば、上半期の輸出額は前年同期比で11.1%増加した。貿易黒字は423億5,746万ドルで、前年同期比40.3%増だった(注2)。
投資相手国・地域別では、米国が54億2,741万ドルで首位だった。次いでオランダ(44億3,356万ドル)、英国(14億4,271万ドル)、シンガポール(13億1,348万ドル)、スイス(10億9,115万ドル)が続いた。業種別では、サービス業が全体の51.5%を占めて最大となった。工業が34.6%、農業・畜産・鉱業が13.0%、不動産販売が0.8%だった。
また、上半期には外国企業による投資計画の発表が相次いだ。スウェーデンに本社を置くボルボは2月11日、2026~2028年にかけて、既存のパラナ州クリチバ市のトラック工場、研究開発拠点、販売網の拡充に25億レアル(約785億円、1レアル=約31.4円)を投資すると発表した。ジェラルド・アルキミン副大統領兼商工開発サービス相は2月26日、米コカ・コーラが2030年までに新工場の建設や物流センターの拡充などに300億レアル(約9,420億円)を投資する計画を明らかにした。マットグロッソ州ロンドノポリス市は4月14日、中国の穀物・食品大手、中糧集団(COFCO)が同市に保有する大豆搾油工場拡張へ20億レアル超(約628億円)を投資する計画があることを発表した。スペインの電力大手イベルドローラ傘下のネオエネルジアは5月8日、2026~2030年にかけてブラジルの配電事業に500億レアル(約1兆5,700億円)を投資すると発表した。
(注1)国際収支ベースで、利益の再投資および親子会社間の資金貸借を含まないグロスの直接投資額(フロー)。
(注2)詳細は、2026年7月15日記事参照。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル、米国、オランダ、英国、シンガポール、スイス)
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