ジェトロが「MTA Vietnam 2026」に出展、ベトナム製造業の高度化で日本製品の需要拡大に期待

(ベトナム、日本)

ホーチミン発

2026年08月07日

ベトナム最大級の製造業関連展示会「MTA Vietnam 2026」(注1)が7月1~4日にかけて、ホーチミン市内で開催された。主催者よると、会期4日間の来場者数は1万3,324人(前年比1.4%増)だった。同展示会では、日本、中国、台湾、ドイツ、イタリアなど7カ国・地域のパビリオンが設置された。ジェトロは2025年に続き、ジャパンパビリオンを設置(注2)し、産業用機械・部品、測定機器、金属切削などの分野で高い技術力を有する中堅・中小企業26社が出展した。

ジャパンパビリオンの出展者からは「従来は安価な中国製品を使用していたベトナムの地場企業が、生産性向上や受注競争力の強化を目的に高品質な日本製品への切り替えを検討している」「ベトナム地場の装置メーカーから協業に向けた商談があった」といった声が聞かれた。

また、単独出展した日系機械商社や工具メーカーからも、「コロナ禍以降、樹脂製品用金型や部品加工の分野では、地場企業の品質向上ニーズを背景に高級機への需要が拡大している」「一般部品加工だけでなく、品質向上や付加価値の高い金型産業への参入を目指す企業が増え、日本製マシニングセンターへの引き合いが伸びている」とのコメントもあった。

ジェトロの2025年度「海外進出日系企業実態調査」によると、ベトナムに進出する日系企業の現地調達先に占める地場企業の割合は48.1%と前年から5.3ポイント上昇した。外資系製造業による、部品・部材サプライヤーとして地場企業の活用が進んでいることがうかがえる。

こうした背景には、電子・電機分野を中心とした外資企業の進出拡大および集積がある。米中貿易摩擦や中国における人件費の上昇などを背景にサプライチェーン再編の動きが強まった2010年代後半以降、サムスングループのほか、台湾系のホンハイ(Foxconn)、中国系ゴアテック(GoerTek)などのEMS・ODM企業がバクニン省をはじめとする北部地域で製造拠点の拡張や追加投資を進め、関連サプライヤーの集積も進んだ。

ベトナムでは、外国企業による投資の拡大を背景に製造基盤の高度化が進みつつあり、高品質・高性能が求められる製造現場において、日本製品への需要が拡大することが期待されている。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

(注1)主催者によると、本展示会は22回目の開催で、18カ国・地域から453社が出展した。

(注2)ジェトロのジャパンパビリオン出展企業の情報については、2026年6月4日付プレスリリース参照。

(砂川朝博、望月紀花、小林真龍)

(ベトナム、日本)

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