フランス・サウジアラビア首脳会談で戦略パートナーシップ強化を確認、テーマパーク開発計画も発表

(フランス、サウジアラビア、日本)

パリ発

2026年08月28日

フランスのエマニュエル・マクロン大統領とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相は8月24日、パリで初となる「フランス・サウジアラビア戦略パートナーシップ評議会」を開催した。両首脳は翌25日に公表した共同声明で、両国の国交樹立100周年を記念し、両国の深い歴史的な結びつきを強調するとともに、中東情勢への共通認識や防衛協力強化を打ち出した。経済面においては、2025年の2国間貿易額が約118億ドルに達したことを評価するとともに、エネルギー・気候変動関連技術、人工知能(AI)、量子コンピュータ、先端技術、人材育成、防衛、ヘルスケア、文化・観光、エンターテインメント分野などにおける協力強化や相互投資の拡大を確認した。

その一環として、フランス大統領府(エリゼ宮)は、パリ北西部のセルジー・ポントワーズ地区(バルドワーズ県)に3つのテーマパークを建設する計画を発表した。共同声明によると、サウジアラビアの公共投資基金(PIF)傘下で娯楽・観光開発を手掛けるキディヤ・インベストメント・カンパニー(Qiddiya Investment Company、QIC)が事業を主導し、娯楽、レジャー、宿泊、文化、スポーツ機能を備えた複合施設として開発する。総投資額は約60億ユーロで、約2万2,000人の雇用創出が見込まれている。

「ル・フィガロ」紙など複数の現地報道によると、計画地は1987年に開業し1991年に閉園した遊園地「ミラポリス(Mirapolis)」の跡地とされ、3つのテーマパークのうち1つは、日本の人気漫画・アニメ作品「ドラゴンボール」をテーマとする構想、と報じられている。一方、残る施設のテーマや開業時期などの詳細は現時点で公表されていない。

関連して、両首脳は8月23日にパリで開催された世界最大級のeスポーツ大会「Esports World Cup(EWC)2026外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の閉幕式にも出席した。EWCは2024年の創設以来、サウジアラビア国外で初めて開催され(2026年5月27日記事参照)、7月6日から8月23日までの約7週間にわたり、100カ国以上から約2,000人の選手と200以上のクラブが参加した。賞金総額は7,500万ドルで、eスポーツ大会として世界最大規模の1つとされる。両国首脳は同共同声明において、同大会の成功を歓迎するとともに、文化、若者交流、スポーツ分野での協力をさらに強化していく方針を確認した。なお、大会公式サイトによると、次回大会は2027年夏にサウジアラビアのリヤドで開催予定としている。

(𠮷澤和樹)

(フランス、サウジアラビア、日本)

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