四川省、重慶市、成都市が2026年上半期の経済指標を発表
(中国)
成都発
2026年08月05日
中国の四川省統計局は7月16日、重慶市統計局は7月21日、成都市統計局は7月23日に、それぞれ2026年上半期(1~6月)の経済指標を発表した。四川省の域内総生産(GRP)は前年同期比4.8%増となり、中国全体の成長率(4.7%)を0.1ポイント上回った。四川省の省都、成都市のGRPも5.0%増と、堅調な成長を維持した。一方、重慶市は4.2%増で、中国全体の成長率を下回った。
産業面では、四川省、重慶市、成都市の一定規模以上の工業生産増加額(付加価値ベース、注1)はそれぞれ前年同期比6.4%増、4.1%増、6.4%増となった。四川省では、人工知能(AI)向け計算力需要の拡大を背景に、コンピュータ・通信・その他電子設備製造業が10.0%増となった。成都市では、リチウムイオン電池、スマートテレビの生産量がそれぞれ前年同期比36%増、18%増と大幅に増加した。重慶市でも、新興工業製品の生産が好調で、液晶ディスプレーが9.7%増、集積回路ウエハーが20.4%増、リチウムイオン電池が63.2%増となった。
また、四川省および重慶市では、工業分野の対外取引も堅調だった。四川省の「新三様」(注2)製品の輸出額は前年同期比24.7%増となった。うち、太陽光発電製品が36.5%増、電気自動車(EV)が18.0%増、リチウムイオン電池が7.2%増だった。重慶市では、一定規模以上の工業企業の輸出向け出荷額が11.8%増となった。コンピュータ・通信・その他電子機器製造業が全体を支えたほか、「渝車出海(注3)」の成果もみられ、自動車製造業の輸出向け出荷額は24.7%増と、第1四半期から40.7ポイント改善した。
投資面では、四川省、重慶市ともにハイテク産業投資が堅調な一方、不動産開発投資の不調が続いている。四川省の不動産開発投資は前年同期比7.8%減、重慶市は14.5%減だった。一方、四川省のハイテク産業投資は13.8%増加した。インフラ関連投資では、水上運輸業が前年同期比30%増、航空運輸業が42.4%増と伸びた。商業宇宙分野のプロジェクト建設を推進している成都市では、航空・宇宙機器製造業投資が99.1%増加した。重慶市では工業投資が3.0%増で、ハイテク産業投資が14.6%増だった。産業別では、自動車、設備、素材産業の投資が下支えし、自動車産業投資は20.1%増加した。
(注1)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業が対象。
(注2)中国の輸出を牽引する電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、太陽光発電製品の3品目の総称。
(注3)重慶市政府が2023年12月に発表した計画で、自動車輸出の拡大と世界クラスのインテリジェント・コネクテッド新エネルギー車産業クラスターの構築を目指すもの(2023年12月19日記事参照)。
(曾小桐)
(中国)
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