メキシコの第2四半期の実質GDP成長率は前年同期比2.1%
(メキシコ)
調査部米州課
2026年08月27日
メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)は8月24日、2026年第2四半期(4~6月)の産業分野別実質GDP成長率
を発表した。GDP全体の成長率は前年同期比2.1%、季節調整済み前期比では1.42%となり、第1四半期の前年同期比0.2%、前期比マイナス0.34%から持ち直した。2026年上半期(1~6月)の実質GDP成長率は前年同期比1.1%となった。
第2四半期の前年同期比成長率を産業別にみると、農牧・林業・水産は4.8%、サービス産業は2.3%と堅調に推移した。鉱工業も1.1%となり、2025年通年のマイナス1.2%、2026年第1四半期のマイナス1.1%からプラス成長に転じた(添付資料表1参照)。季節調整済み前期比でも、農牧・林業・水産が2.44%、鉱工業が1.64%、サービス産業が1.36%となり、主要3部門がそろってプラス成長となった(添付資料表2参照)。
鉱工業の内訳をみると、鉱業が前年同期比4.9%、前期比0.78%となり、建設業も前年同期比4.8%、前期比4.01%と回復がみられた。一方、製造業は前年同期比マイナス0.4%と引き続き前年水準を下回った。GDPの約2割を占める製造業は上半期ベースでも前年同期比マイナス1.1%と不調が続いている。特に輸送機器製造業は第2四半期が前年同期比マイナス1.8%、上半期では同マイナス4.0%となっている。2026年上半期の工業製品・同部品の輸出額が前年同期比25.7%増と好調だったこととは対照的で(2026年8月5日記事参照)、輸出が大きく伸びている電子機器分野を中心にメキシコ国内での内需が相対的に少ないことがうかがえる。
サービス産業の成長率は、卸売業が前年同期比11.3%、上半期でも6.7%と大幅な伸びを示した。季節調整済み前期比でも6.27%と好調だった。一方、小売業は前年同期比0.9%にとどまった。ただし、前期比では0.95%となり、第1四半期のマイナスから改善した。そのほか、政府・行政部門は前年同期比4.3%、上半期では3.5%となった。保健・社会支援サービスも前年同期比2.5%と比較的堅調だった。一方、宿泊・飲食業(ホテル・レストラン)は前年同期比マイナス2.6%、上半期でも同マイナス2.7%と低迷が続いた。
上半期全体でみると、サービス産業が前年同期比1.6%と経済成長を牽引した一方、鉱工業は横ばい(0.0%)にとどまった。鉱工業の中でも、鉱業や建設業はプラス成長だったものの、比重の大きい製造業がマイナス1.1%となったためだ。農牧・林業・水産は2.1%と成長に寄与した。メキシコ中央銀行が8月3日に発表した、国内外42の民間シンクタンクを対象としたアンケート
では、2026年通年の実質GDP成長率は1.11%と予想されており、上半期時点では同水準で推移している。
(加藤遥平)
(メキシコ)
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