中国によるメキシコ産ピーカンナッツへの暫定AD関税に対し、メキシコ経済省が懸念表明

(メキシコ、米国、中国)

メキシコ発

2026年08月13日

中国商務部は2026年8月10日、米国およびメキシコ産の生ピーカンナッツ(注)に対するアンチダンピング(AD)調査の仮決定を公表した。同決定に基づき、8月11日から暫定措置としてメキシコ産品には輸出事業者に応じて17.8%〜51.6%、米国産品には全輸出事業者を対象に54.3%の暫定AD関税が課される。本調査は2025年9月から実施されていた(2025年9月29日記事参照)。

これを受け、メキシコ経済省は同日にプレスリリースを発表し、中国政府による調査手続きを尊重しつつも、今回の仮決定に対する懸念を表明した。同省によると、2024年のメキシコから中国への直接輸出額は2,190万ドルだったものの、相当量が米国を経由して再輸出されている実態があるため、実際の影響額はより大きいと分析している。

メキシコ企業には暫定措置に対する反論や意見提出のため、最終決定まで10日間の期限が与えられている。経済省は農業・地方開発省と連携し、最終決定において暫定AD関税の適用を回避できるよう、国内生産者や輸出業者の保護に向けた取り組みを継続する方針だ。

(注)北米原産のクルミ科の木の実で、メキシコ北部や米国が主な生産地。製菓・食用として需要が高い。ペカンナッツとも呼ばれる。

(深澤竜太)

(メキシコ、米国、中国)

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