アンカーポイント・ファイナンシャル、香港初のステーブルコインを発行
(香港、中国)
香港発
2026年08月27日
アンカーポイント・ファイナンシャル(「碇點金融科技」以下、同社)は8月12日、機関投資家向けに、香港ドル建てステーブルコイン「HKDAP」の発行を開始したと発表した。香港のステーブルコイン(注1)制度に基づく初の発行となる。
同社は、スタンダードチャータード銀行(香港)、Web3事業者で香港のブロックチェーン・ゲーム企業アニモカ・ブランズ、香港の大手電気通信事業者の香港テレコムが、2025年2月に設立した合弁会社だ。4月のライセンス取得(2026年4月23日記事参照)以来、段階的にHKDAP発行に向けた準備を進めてきており、第2四半期にはブロックチェーン上での発行および実環境での送金テストに成功したと明かした。
第1段階の展開である今回、OSLグループとハッシュキーエクスチェンジの2社の認可済み暗号資産取引プラットフォームがHKDAPの初期の主要認定販売事業者として参加した。両社は、プロ投資家などの対象顧客に、HKDAPと法定通貨との交換や取引、決済などのサービスを提供する。一般利用者への展開は、市場環境を踏まえ、早ければ2026年末を目標に検討するとした。
また、同社はHKDAPについて、24時間365日の送金および決済に対応し、ユーザーの取引時間とコストの削減や、参画する金融機関やサービスプロバイダーの取引の予見可能性、流動性、業務効率性の向上が期待されるとした。ドミニク・マフェイ最高経営責任者(CEO)兼共同創業者は、HKDAPは販売代理店や機関投資家による実用段階に入ったとし、当面は決済をはじめ、規制対象のトークン化(注2)された通貨の価値を実証する商用アプリケーションの開発を支援する方針を示した。また、今後はパートナー各社と連携し、HKDAPのさらなる普及と新たな商用面での実用化を実現するとした。
(注1)ステーブルコインとは、価格の安定性を保つことを目的とした暗号資産。ドルやユーロなどの法定通貨や資産(ゴールドなど)と連動することで、価格を安定させている。
(注2)金融資産をブロックチェーン上においてデジタル形式で表章、または取引できるようにすること。
(越川剛)
(香港、中国)
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