スマート製造スキーム導入、政府が民間投資の2倍を拠出
(マレーシア)
クアラルンプール発
2026年08月05日
マレーシア投資貿易産業省(MITI)およびマレーシア証券委員会(SC)は7月21日、戦略分野における中堅・中小企業の資金調達機会の拡大と事業成長支援を目的とした「新たなスマート製造スキーム
」の導入を発表した。同スキームは、官民共同投資ファンドである新産業マスタープラン(NIMP 2030)戦略的共同投資ファンド(NIMP CoSIF)(2026年5月26日記事参照)の投資活動の一環として実施される。
同スキームは、スマート製造への転換に取り組む企業に対して、株式発行や直接借り入れなどを通じて、資金調達を支援する。対象は国籍を問わず、先進製造技術やスマート生産システム、人工知能(AI)、ロボティクス、データ分析、統合デジタルソリューションなどへの投資を行う中堅・中小企業(詳細はマレーシア証券委員会ウェブサイト
を参照)とする。2030年までの投資に適用され、政府が民間投資額の2倍を拠出し、1案件当たりの支援額は最大2,000万リンギ(約8億円、1リンギ=約40円)となる。
企業は指定プラットフォームを通じて資金調達を申請できる。指定プラットフォームは5月時点の7社から11社へ増加しており、スマート製造スキームの導入に伴い拡大したとみられる。具体的には、ECF(注1)ではCrowdo、Leet Capital、MyStartr、pitchIN、Alta、Ata Plusの6社、PtoP(注2)がB2B FinPal、Funding Societies、CapBay、Fundaztic、Nusa Kapitalの5社となる。
また、MITIは、経済・市場の不確実性が続く状況下で、中堅・中小企業への資金供給を強化するため、既存のNIMP CoSIF共同投資スキームについて、その他の分野(重点分野、新成長分野以外の分野)における官民共同投資比率を、2027年末までの期間限定で、従来の「政府1対民間2」から「政府1対民間1」とし、政府の拠出率を引き上げることを明らかにした。
(注1)株式の発行を通じて資金を調達し、投資家が株主として企業成長に参画する仕組み。
(注2)企業が投資家から資金を直接借り入れ、利息または利益を付して返済する資金調達手法。
(戴可炘)
(マレーシア)
ビジネス短信 50219d4a6f44041a





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