オーストラリア系ディラック、米シカゴに量子技術開発施設を開設

(米国、オーストラリア)

シカゴ発

2026年08月26日

量子コンピュータ開発企業ディラック(本社:オーストラリア)は8月19日、米国イリノイ州シカゴ市に量子技術開発施設を開設したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同社は、シカゴ市南部で建設が進むイリノイ量子・マイクロエレクトロニクスパーク(IQMP、2024年8月1日記事2025年10月6日記事参照)への入居を予定する企業の1社だ。IQMP開業前から入居予定企業が研究開発活動を行うことができる制度を通じ、シカゴのイノベーション支援機関エムハブ(mHUB)内に新施設を開設した。

ディラックは、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(UNSW)発の量子スタートアップだ。量子分野でCHIPSおよび科学法(CHIPSプラス法)に基づく米国商務省の支援対象にも選ばれている(2026年5月22日記事参照)。新施設では、量子コンピュータ関連技術の測定や部品の試験・検証などを行う。開発業務は既に始まっており、オーストラリア・シドニーの拠点と連携して研究開発を進める。今後12カ月間で、シカゴ拠点の人員拡充も図る。

同社のアンドリュー・ズラック最高経営責任者(CEO)兼創業者は、「シカゴの優れた量子技術関連施設を活用することで、当社独自の高い拡張性を持つ技術の試験や試作を迅速に進めることができる」とした上で、「シカゴは米国における量子技術開発の重要な拠点となっている」と述べた。

IQMPのハーレー・ジョンソンCEOは、ディラックの施設開設を歓迎するとともに、「ディラックをはじめとするIQMPへ入居する予定の企業は、IQMPの正式開業前から立ち上げ支援プログラムによってイリノイ州のイノベーションエコシステムとの連携を始めることができる」と説明した。

イリノイ経済開発公社(IEDC)のプリーティ・チャルサニ最高量子責任者は、「ディラックのシカゴ拠点の開設は、イリノイ州が目指す量子技術エコシステムの発展を象徴している。有力企業がこの地に拠点を構え、チームを作り、最先端の研究開発を進めている」と述べ、同社の進出を歓迎した。

(坂井愛子)

(米国、オーストラリア)

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