インド・関西ビジネスフォーラム(IKBF)設立記念シンポジウムを大阪で開催
(日本、インド)
大阪本部海外ビジネス推進課
2026年08月13日
インド・関西ビジネスフォーラム(IKBF)は7月28日、設立記念シンポジウムを大阪で開催した。IKBFの概要に関する説明や対印ビジネスを後押しする支援策、同国で事業展開を進める関西企業による取り組み事例の紹介が行われた。
IKBFは関西の自治体、経済団体、支援機関、インド最大級の経済団体であるインド工業連盟(CII)など28機関が参画する関西企業の対印ビジネスを支援する枠組みで、シンポジウムと同日に設立された。事務局は近畿経済産業局と在大阪・神戸インド総領事館が務めている。
ナグマ・モハメド・マリック駐日インド大使はシンポジウムの開会あいさつで、同国の産業政策や日印関係、インドと関西の経済・産業分野の結び付きについて言及した。その上で、「大企業のみならず、独自技術や特殊技術、高度な製造ノウハウを有する日本の中小企業にも進出してほしい。さらに、これを後押しするために日本の地方銀行にもぜひ進出してほしい」と述べた。
スピーチするナグマ・モハメド・マリック駐日インド大使(ジェトロ撮影)
武田家明近畿経済産業局長はIKBFについて、関西企業とインド企業のビジネス交流を活発化し、関西企業の取り組みを一体的に支援することを目的とする枠組みであると説明。IKBFではセミナー開催や相談窓口を通じての情報提供や、商談機会の提供、高度外国人材の採用・定着に関する支援などを行うと述べた。
シンポジウムの後半ではインドで事業展開を進める関西の中小企業2社がパネルディスカッションに登壇した。アルミニウム二次合金地金の製造販売を行う大紀アルミニウム工業所(大阪府)の門谷正雄取締役専務執行役員海外事業室長は、進出計画策定にあたり、経済産業省の事業を活用し、インドのアルミニウムリサイクル事業可能性調査を実施。地域ごとのアルミ製品の需給状況を調べ、同国南部に商機ありと判断した。その後、国内向けのみならず、海外への輸出も視野に入れ、アンドラ・プラデシュ州に工場を設立したと語った。
冷間鍛造金型の設計・製造を行う枚岡合金工具(大阪府)の古芝義福代表取締役社長は、インド市場開拓にあたり、現地展示会への出展と企業への個別訪問を通じてニーズの把握に努めたと語った。他方で、商談を繰り返しても価格が折り合わず破談になるケースが多かったため、相手がメリットを感じるような提案に切り替えたという。加えて、展示会では顧客のみならず、同業企業とも連携することを心掛け、現地企業では対応ができない技術が必要な案件を当社に紹介してもらえる関係を構築できていると述べた。
パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)
フォーラムには企業・支援機関含め250人以上の参加があった。終了後にはネットワーキング交流会が開催され、登壇者に個別に話を聞こうとする参加者の列が長時間途切れることなく続くなど、インド進出に向けた強い情報収集意欲が感じられた。
(齋藤寛)
(日本、インド)
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