サンパウロで海外スタートアップ向けビジネス交流会が開催、日本企業4社が参加

(ブラジル、イスラエル、フィンランド、日本)

サンパウロ発

2026年08月27日

ジェトロは8月18日、ブラジル貿易投資促進庁(ApexBrasil)およびブラジル・プライベートエクイティー・ベンチャーキャピタル協会(ABVCAP)と共催で、海外スタートアップ向けプログラム「ScaleUp inBrazil」(注1)のビジネス交流会をサンパウロ市内のジャパンハウスで開催した。約90人が参加した。

2026年は、日本、イスラエルおよびフィンランドのスタートアップ18社が同プログラムに採択された(注2)。このうち8月18日に開催されたビジネス交流会では、日本企業4社を含む11社がピッチを実施した(注3)。プログラム参加企業と現地企業とのビジネスマッチングを目的として、ブラジル日本商工会議所の会員企業なども招待され、在ブラジルの日系企業21社が参加した。

交流会の冒頭あいさつで、ApexBrasilのフェリペ・ベリーロ投資アナリストは、採択されたスタートアップ各社は4~8月にかけて、ブラジルでの法人設立や納税者番号の取得、銀行口座開設などに関するオンライン研修を受講した後、8月10~21日までサンパウロ州およびリオ・グランデ・ド・スル州を訪問し、イノベーションハブの視察や企業との面談などを行うと説明した。

在サンパウロ日本総領事館の鈴木誉里子総領事は、ブラジルは中南米最大の経済国であり、農業、エネルギー、デジタル化などの分野で成長を続けていることから、スタートアップ企業にとって新たなビジネス機会が広がっているとの認識を示した。

また、ジェトロ・サンパウロ事務所の井上徹哉所長は、「日本の参加は今年で4年目となる。今回を含め、これまでに14社の日本のスタートアップが同プログラムに参加した。ApexBrasilによるメンタリングやビジネスマッチング、視察機会や情報提供などにより、過去の参加企業の約半数がブラジルで何らかの活動を開始することができた」と述べた。

交流会に参加した日本の食品企業は複数のスタートアップと後日個別面談を設定し、今後の協業の可能性について話し合うつもりだと述べた。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

(注1)「ScaleUp in Brazil」は2019年に、ApexBrasil、ABVCAPおよびイスラエルの貿易投資促進機関であるイスラエル貿易振興庁(イスラエルトレード)が立ち上げたプログラム。ApexBrasilをはじめとするブラジルの政府機関が、海外スタートアップによるブラジル市場への円滑な参入や事業展開を支援する。現在はブラジルおよびイスラエルに加え、フィンランド(ビジネスフィンランド)と日本(ジェトロ)の貿易投資促進機関も運営に参画している。日本は2022年、フィンランドは2025年に加わった。2022年から2025年まではシンガポール企業庁(Enterprise Singapore)も参加していた(2023年11月7日記事2025年5月22日記事参照)。

(注2)最終選考を通過した18社の内訳は、日本企業4社、イスラエル企業7社、フィンランド企業7社。このうち、ブラジルで実施される現地プログラムに参加したのは13社。

(注3)ピッチを実施した11社については添付資料表を参照。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル、イスラエル、フィンランド、日本)

ビジネス短信 1dc7f9b91f63b5e1