中国の2026年上半期GDP成長率は4.7%、ハイテク産業向け投資が好調

(中国)

北京発

2026年07月22日

中国国家統計局は7月15日、2026年上半期(1~6月)の実質GDP成長率は前年同期比4.7%だったと発表した。四半期別にみると、第2四半期(4~6月)の実質成長率は4.3%で、第1四半期(1~3月)の5.0%から減速した。

上半期の主要経済統計をみると(添付資料表参照)、消費(社会消費品小売総額)は前年同期比1.3%増となった。内訳をみると、商品小売額が1.1%増、飲食業収入が2.8%増だった。

投資(固定資産投資)は前年同期比5.7%減だった。内訳をみると、インフラ投資(2.4%減)、製造業投資(1.2%減)、低迷が続く不動産開発投資(18.0%減)といずれも減少になった。一方で、ハイテク産業向けの投資は4.6%増となった。うち、航空・宇宙機器および関連設備製造業(23.3%増)、コンピュータおよびOA機器製造業(8.1%増)、情報サービス業(15.5%増)への投資は大きく伸びた。

工業生産増加額(付加価値ベース、注1)は、前年同期比5.4%増だった。製品別では、3Dプリンター設備(48.5%増)、リチウムイオン電池(39.3%増)、産業ロボット(28.0%増)が高い伸びとなった。

このほか、消費者物価指数(CPI)は前年同期比1.0%上昇した。また、生産者物価指数(PPI)は1.5%上昇した。そのほか、上半期の都市部調査失業率は5.2%となり、第1四半期(5.3%)から0.1ポイント低下した。

国家統計局の毛盛勇副局長は記者会見で、国際情勢が複雑化し、世界経済や国際貿易の成長が鈍化する中、2026年上半期の中国経済が4.7%の成長率を達成したことは貴重な成果であると評価した。また、新興産業や新たな成長エンジンが着実に発展しており、中国経済は質の向上と量的拡大の両立を実現したと強調した。国家統計局の王冠華報道官によると、2026年上半期の集積回路生産量は前年同期比23.1%増の2,798億個に達した。また、原子力発電用発電機と水力発電用発電機の生産量は、それぞれ92.0%増、51.9%増と大幅に伸びた。さらに、新エネルギー車(NEV)やエネルギー貯蔵分野における需要拡大を背景に、リチウムイオン電池の生産量は39.3%増加した。

そのうえで、2026年の通年目標(注2)の達成に向けた良好な基盤が整ったとの認識を示した。また、第2四半期の成長率鈍化について、石油化学関連産業への外部環境の影響や石炭生産をめぐる一時的な国内要因によるものであり、中国経済の安定成長という基調に変化はないと説明した。

(注1)年間売上高2,000万元(約4億8,000万円、1元=約24円)以上の工業企業が対象。

(注2)2026年3月5日に開幕した第14期全国人民代表大会(全人代)第4回会議で行なわれた政府活動報告では、2026年の実質GDP成長率目標を「4.5~5%」に設定した(2026年3月6日記事参照)。

(張敏)

(中国)

ビジネス短信 f05e47effa6d9fa3