モロッコ経団連、コートジボワール国家開発計画の資金調達会合に参加、投資拡大と経済連携強化を呼びかけ

(モロッコ、コートジボワール)

ラバト発

2026年07月31日

モロッコ経団連(CGEM、注)は7月9日、コートジボワール・アビジャンで開催された同国の国家開発計画(PND)2026~2030(2026年6月2日記事参照)の資金調達に関するコンサルティンググループ会合に参加し、同計画の実現に向けてモロッコの民間企業の参画を促進する方針を示した。会合には、メディ・タジCGEM会長のほか100社を超えるモロッコ企業の代表者が参加した。

CGEMによる同会合参加は、モロッコ国王モハメッド6世が推進するアフリカ諸国間の協力強化や経済統合の方針に沿った取り組みとして位置付けられている。投資家向けセッションでタジ会長は、PND 2026~2030の実現に必要な資金の70%超を民間部門が担う見通しに触れ、コートジボワールの経済転換における民間企業の役割を強調した。

さらにタジ会長は、コートジボワールはモロッコにとってアフリカ地域で有数の投資先であると指摘し、2024年のモロッコから同国への直接投資額が12億4,000万モロッコ・ディルハム(約211億円、MAD、1MAD=約17円)に達したと紹介した。モロッコ企業の進出分野は、銀行・金融サービス、通信、肥料・食料安全保障、不動産、インフラ・建設、エネルギー、製薬、サービスセンター、製糖など幅広い。両国の経済的な補完性の高さについても言及し、食品産業をはじめ、医療サービス、観光、新技術などの分野での産業提携や共同投資、合弁事業の拡大を呼びかけた。また、PND 2026~2030の優先課題に沿ってモロッコ民間企業の継続的な動員を図る方針をあらためて表明した。

同会合期間中には、モロッコ企業がコートジボワール政府や民間関係者との協議したほか、タジ会長とコートジボワール企業総連合(CGECI)のアハメッド・シセ会長との会談も行われた。両者は、モロッコ・コートジボワール経済推進グループ(GIEMCI)の機能を見直し、PNDの優先事項に沿ったかたちで活動を活性化させることで合意した。アフリカ開発銀行(AfDB)および国際金融公社(IFC)とも会談し、アフリカ企業の資金調達環境の改善や民間投資の促進について意見交換した。CGEMは今回の会合参加を通じ、モロッコとコートジボワールの経済関係の強化とともに、アフリカ域内の経済統合と持続的成長に貢献する姿勢をあらためて示した。

なお、コートジボワール政府の発表によると、同会合全体では、開発パートナーや民間投資家から総額約800億ドルの資金拠出表明が得られた。ロベール・ブグレ・マンベ首相は閉幕にあたり、会合の成果を評価し、関係パートナーや投資家に謝意を表明した。

(注)モロッコの民間部門を代表する最大の経済団体。

(鈴木優香)

(モロッコ、コートジボワール)

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