コートジボワール、「国家開発計画(PND)2026-2030」を発表、上位中所得国入りを目指す
(コートジボワール)
アビジャン発
2026年06月02日
コートジボワールのスレイマン・ディアラスバ計画・開発相は5月22日、「国家開発計画(PND)2026-2030
」を発表した。同計画は、「偉大で、安定し、意欲的で、団結した国家を築くこと」をビジョンに掲げ、上位中所得国入りを目指す。
主要目標として、経済成長率を6.5%(2025年)から7.6%(2030年)へ引き上げるほか、貧困率を20%未満に抑制し、国家債務残高のGDP比を西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)の基準(70%)を大幅に下回る54.8%へ低下させることを掲げている。社会・保健分野では、出生時平均寿命を65歳超、乳児死亡率を2021年の1,000人当たり52人から35人未満へ引き下げることを目指す。また雇用面では、就業人口を1,150万人から1,400万人へ拡大し、正規雇用を150万件から300万件超へ倍増させる計画だ。
目標達成に向け、PND2026–2030は、6つの戦略的な柱で構成される。(1)持続的な平和と安定、(2)農業の近代化と農地の保全、(3)民間投資と非公式経済の縮小、(4)人的資本の開発と雇用の創出、(5)戦略インフラと地域経済圏の整備、(6)行政の近代化とガバナンス向上だ。これらを支える変革要素として、農業生産性の向上、農業バリューチェーンの強化、人的資本の加速的発展、民間投資の拡大、デジタル化と人工知能(AI)の活用、グリーン経済への移行、地域経済圏と地方都市の発展を掲げている。
PND2026-2030の実施には、総額114兆8,385億CFAフラン(約32兆1,548億円、1CFAフラン=約0.28円)の投資が必要とされ、公共部門が約34兆2,239億CFAフラン、民間部門が約80兆6,147億CFAフランを担う。投資の約70%を民間部門が占める見込みだ。政府は2026年7月8~9日にアビジャンで支援国会合を開催し、公的機関や民間パートナーから11兆1,382億CFAフランの調達を目指す。
また、ディアラスバ計画・開発相は、PND2021-2025の成果についても言及した。同期間の平均成長率が6.5%とサブサハラ・アフリカ地域でも高い水準を維持し、財政赤字や公的債務のGDP比が国際的な基準に収まったほか、社会、教育、保健分野でも幅広い改善がみられたと高く評価した。これらの成果は、綿密な計画、一貫性のある構造改革、および国家、民間セクター、市民社会、開発支援機関との信頼に基づくパートナーシップによるものとの見解を示した。
(長屋幸一郎、橘欣子)
(コートジボワール)
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