ベルリンでGITEX AI EUROPE開催、先端テック企業や投資家が集まる
(ドイツ)
ベルリン発
2026年07月15日
AI・先端技術展示会「GITEX AI EUROPE 2026」が6月30日から7月1日にかけてベルリンのメッセ・ベルリンで開催された。主催者によると、80カ国超から800超の先端テック企業・スタートアップなど、600人の投資家、280人の登壇者が参加。2025年に「GITEX EUROPE」として初開催(2025年6月6日記事参照)された同イベントは、2026年は「GITEX AI EUROPE」の名称で開催され、人工知能(AI)、サイバーセキュリティー、量子技術、デジタルインフラなどをテーマに展示や講演が行われた。
開会式では、ベルリン州のフランツィスカ・ギファイ州副首相兼経済・エネルギー・公共企業担当が登壇。「6,000社超のスタートアップと10万人超がベルリンのイノベーション・エコシステムを支えている」と語り、州政府が推進する「ディープテック・ベルリン・アジェンダ」(2026年7月14日記事参照)の下で、AI、バイオテクノロジー、量子技術、マイクロエレクトロニクス、サイバーセキュリティーへの投資を進めていると紹介した。
基調講演に登壇したカーステン・ウィルトベルガー連邦デジタル化・国家近代化相は、AI時代において「計算資源(注)は経済競争力を支える新たな戦略的資産となっている」と指摘し、2030年までにドイツ国内のデータセンター容量を3ギガワット(GW)から6GWへ拡大する方針に言及した。
ギファイ州副首相の歓迎あいさつ(左)とウィルトベルガー連邦デジタル化・国家近代化相の講演(右)(ともにジェトロ撮影)
会場では、自動運転や再生可能エネルギー設備の保守・点検など、AI活用事例が展示された。公道走行が認可された完全自動運転車の試乗のほか、風力発電設備の点検向けAI搭載ロボットやドローンなどが紹介された。
また、東京都が「SusHi Tech Tokyo」ブースを設置し、スタートアップ2社も同ブース内に出展。6月30日には同ブースで、東京や日本のスタートアップエコシステムを紹介し、日欧のスタートアップや投資家とのネットワーキングイベントを実施した。
自動運転車試乗予約の案内(左)とSusHi Tech Tokyoブースでのネットワーキングの様子(右)(ともにジェトロ撮影)
一方、今後の開催動向は不透明だ。地元紙「ベルリナー・モルゲンポスト」は6月28日、GITEX AI Europeの主催者側が、会場を提供しているメッセ・ベルリンに契約解除を通知し、準備が進められていた2027年開催も中止になったと報じた。さらに、事情に詳しい関係者の間には、展示会のテーマが広範囲にわたり、また十分に焦点が絞られていなかったことから、企業が展示会参加を敬遠した可能性があるとの見方もあるという。
(注)AIなどのデジタル処理に必要なコンピュータの処理能力、ストレージ、ネットワークなどの基盤技術。
(中山裕貴)
(ドイツ)
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