カイメップ・チーバイ深水港湾群の拡張へ、QTM国際港が起工式
(ベトナム)
ホーチミン発
2026年07月17日
ベトナムのQTM国際港湾株式会社は7月5日、ホーチミン市でQTM国際港の起工式を行った。同港は、ベトナム南部の主要な港湾であるカイメップ・チーバイ深水港湾群の一角に位置する。総投資額は6兆8,690億ドン(約426億円、1ドン=約0.0062円)、総面積は80.47ヘクタールで、プロジェクトは2段階で実施される。
第1段階では、全長762メートルの埠頭(ふとう)3基を建設する。2028年第1四半期に運用開始を予定しており、プロジェクト全体は2030年に完成する見込みだ。完成後は、最大10万DWT(載貨重量トン)の船舶を受け入れが可能となる。
第2段階では、2030年から2033年にかけて、全長1,055メートルのバース5基を建設する計画だ。
起工式に出席したファム・ザー・トゥック副首相は、「現在、物流サービスのコストが総コストの14~16%を占めており、コスト削減はベトナム製品の競争力強化に不可欠だ」と述べ、経済成長における物流インフラの重要性を強調した。また、開発事業者に対し、プロジェクトを加速させ、着工から11カ月以内の港湾稼働を目指すよう求めた。さらに、関係省庁、機関、ホーチミン市人民委員会に対して、開発業者が事業を円滑に進められるように良好な投資環境を整備するよう要請した。
ベトナム南部では、港湾・物流インフラの整備が加速している。ホーチミン市近郊では、QTM国際港に加え、カンゾー国際中継港の開発も進む。同港は、国際ハブ港としての機能を担うことが期待されている。2050年までに約13バースを整備し、25万DWT超の大型コンテナ船の受け入れを計画している。ホーチミン市は2026年4月、ベトナム海事公社やサイゴン港株式会社などから成るコンソーシアムに対し、同プロジェクトの開発を承認している。
(丹野広大)
(ベトナム)
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