サウジアラビアCST、テクノロジー企業向けAI導入ガイドを公開

(サウジアラビア)

リヤド発

2026年07月31日

サウジアラビアの通信・宇宙技術委員会(CST)は7月27日、同国内のテクノロジー企業を対象とした「AI Adoption Guide外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(人工知能導入ガイド)」を公開した。同日付のサウジアラビア国営通信(SPA)によると、同ガイドは、AI(人工知能)の効果的かつ責任ある導入を支援するとともに、新興デジタル技術の活用促進、革新的なビジネスモデルの推進、およびその価値の最大化を目的としている。今回の公開は、同国政府が2026年を「AIの年」に指定した取り組みの一環。

同ガイドは、経営層、戦略責任者、意思決定者に加え、技術リーダーやプロダクトマネージャーなど、AIを戦略から実装へ移行させる責任者向けに設計されているとしている。

さらに、2つの中核的な柱として、次の点を挙げた。

  1. 社内の業務・管理プロセスにおけるAI活用による生産性向上とイノベーション促進
  2. 製品・サービスへのAI組み込みによる価値創出

また、AI導入に向けた実践的なフレームワークとして、組織の準備状況を、事業・組織環境、データ、インフラ、スキル・専門知識、組織文化の5つの観点から評価することを提案している。この評価により、「適切な施策の特定、実装規模の設定、重要なギャップや改善領域の優先順位付けが可能になる」としている。

同ガイドは、AIがテクノロジー企業の内部業務に大きな影響を与える基盤技術となっている市場環境の変化を踏まえたもの。AIについて、企業が国内市場に提供するソリューションやアプリケーションにおいて中心的な役割を果たすことが期待され、こうした取り組みを通じて、業界の発展や競争力向上、長期的な価値創出につながるとしている。

なお、CSTは2025年8月、国際電気通信連合(ITU)などと連携し、サウジアラビアのデジタル持続可能性に関する主要な取り組みについて「デジタル・宇宙持続可能性報告書第4版」を発表している(2025年8月22日記事参照)。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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