米企業、サンパウロ州のデータセンター建設に27億レアル投資

(ブラジル、米国)

サンパウロ発

2026年07月08日

米国資産運用会社アレス・マネジメント傘下のデータセンター事業者エイダ・インフラストラクチャーは6月25日、ブラジルのサンパウロ州フランコ・ダ・ロシャ市でデータセンター・キャンパス「GRU10」の建設を開始したと発表した。同社にとって、ブラジルで初の投資案件となる。同キャンパスは段階的に開発・建設される計画。最終的に最大3棟のデータセンターとオンサイト変電所2カ所を建設し、変電所から合計300メガワット(MW)の電力を供給する。第1段階では、データセンター1棟と変電所1カ所を建設する。

現地紙「バロール」(6月25日)によると、同キャンパスは2027年12月から2028年6月までの間に稼働する見込み。総投資額は27億レアル(約844億円、1レアル=約31.26円)に上る。エイダ・インフラストラクチャーのラテンアメリカ統括責任者を務めるマルセロ・シュワルツウィング氏は同紙のインタビューで、同社がブラジルを選定した理由について、再生可能エネルギーの比率が高い同国の電源構成が決め手となったと説明した。また、「豊富な再生可能エネルギーの供給は、クラウドサービスや人工知能(AI)関連需要の継続的な拡大を支える」と述べた。

同氏はまた、同キャンパスがハイパースケーラー(注1)向けのデータセンターサービス提供を主な目的としている、とした上で、「大サンパウロ都市圏(注2)はブラジルのみならずラテンアメリカ全体における主要なデータセンター集積地となっている。ハイパースケーラーは規模の経済を実現できることから同地域を選好している」と述べ、大サンパウロ都市圏に位置するフランコ・ダ・ロシャ市を立地先として選定した理由を説明した。

エイダ・インフラストラクチャーはこのほか、リオデジャネイロ州でもIT負荷50MWに対応するデータセンターの建設を計画している。現地紙「バロール」(6月25日)によると、同プロジェクトの建設は2027年までに開始される予定。

(注1)大規模なクラウドコンピューティングサービスなどを提供するため、膨大な計算資源やインフラを保有する事業者。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、マイクロソフト、グーグルなどが該当する。

(注2)大サンパウロ都市圏は、サンパウロ市および近郊の都市を含む都市圏。人口規模は1,900万人。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル、米国)

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