フジモリ次期ペルー大統領、政権発足に向け組閣人事の一部を発表

(ペルー)

リマ発

2026年07月28日

ペルーのケイコ・フジモリ次期大統領は7月27日、組閣人事の一部を発表した。新政権にとり喫緊の課題となるエルニーニョ現象や治安への対策に迅速に対応するため、7月28日の大統領就任を待たず、首相、経済財政相、外相の3ポストの就任予定者の発表に踏み切った。

首相には、ルイス・ガラレタ氏が就任見込みだ。ガラレタ氏は政治家で、2006~2020年までペルー議会議員を務め、2021年からはアンデス共同体内にあるアンデス議会議員を務めている。2017~2018年にはペルー議会議長の経験もある。フジモリ氏からの信頼が厚く、豊富な政治経験を生活かし政府と議会との調整役としての役割を期待して登用するとみられる。今期(2026~2031年)の第1副大統領とアンデス議会議員も務める予定だ。なお、第2副大統領就任予定のミゲル・アンヘル・トーレス(通称ミキ・トーレス)氏は(2026年7月21日記事参照)、上院議長に就任することが決まった。

経済財務相には、経済学者のエルメル・クバ氏が就任する見込みだ。近年は国内外に顧客をもつコンサルティング会社でコンサルタント業務に従事しているが、ペルー中央銀行理事、公正競争・知的財産保護庁(INDECOPI)自由競争委員会の副委員長、エネルギー鉱業投資監督庁(当時はOSINERG、現在はOSINERGMIN)副長官などの公職も歴任している。世界銀行などの国際機関や経済財政省(MEF)で業務を行った経験もある。

外相にはカルロス・エスパ氏が就任予定だ。同氏は在ペルー米国大使館で広報、国際協力、文化交流を担当する地元採用職員として勤務した経験がある。米国の大学に留学経験もあり外交手腕は未知数だが米国政府との意思疎通は取りやすい可能性がある。大統領選挙にはSíCreo(はい、私は信じる)党から立候補し落選した。政治活動は入党した2023年からとされており政治経験は浅く、同党は議会選挙でも議席を確保できなかったことから、政党間の取引による登用ではないとみられている。

(石田達也)

(ペルー)

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