上海市で消費促進を目的にした「上海の夏」国際消費シーズンが開幕

(中国)

上海発

2026年07月17日

中国の上海市政府は7月3日、インバウンド消費の質的向上と規模拡大を目指す「2026上海の夏」(注1)国際消費シーズンの開幕式を開催した。同イベントは、上海市における消費刺激政策の一環で、国際消費中心都市(注2)の構築を象徴する取り組みと位置付けられる。開催期間は7月初旬から10月までで、夏休みのほか中秋節や国慶節などの大型連休にまたがっている。

同消費シーズンでは、スポーツ大会や文化展示、ファッションイベント、音楽フェスティバルなどを開催し、文化・商業・観光・スポーツの融合を推進する。また、ファミリー層や若者、高齢者、ペット飼育世帯など多様な消費者層を対象に商品・サービスの充実を図るほか、「食・宿泊・交通・観光・買い物・娯楽」の各分野で利便性向上を進めるなど、来訪者の滞在・消費環境を整備する。

主なイベントとして、ロレックス上海マスターズ、世界モトクロス選手権(MXGP)上海大会、上海国際光影フェスティバル、上海ディズニーランド開園10周年記念イベント、上海ファッションウィークなど、計11件が予定されている。また、交通、グルメ、旅行、決済など8分野のサービス商品に加え、市内の飲食店、観光施設、宿泊施設を対象とした推奨リストも公表された。

さらに、交通プリペイドカード「Shanghai Pass」は2026年、海外スマートフォン用バーチャル交通カードを導入した。外国人旅行者は「入境通(Easy Go)」上で無料取得とオンラインチャージが可能で、上海市内に加え、中国国内330以上の都市で利用できる(「解放日報」7月7日)。

(注1)毎年7月初旬から10月上旬にかけて実施し、2026年は3年目の開催。

(注2)中国政府が推進する都市政策の1つで、国際的な消費拠点の形成を目的に、消費環境の高度化やブランド集積、国際的な消費機能の強化などを進めるもの。上海市、北京市、広東省広州市、天津市、重慶市の5都市が指定されている。

(王艶)

(中国)

ビジネス短信 b10d89339eefb37e