インドの乗用車販売、第1四半期は過去最高

(インド)

ベンガルール発

2026年07月27日

インド自動車工業会(SIAM)は7月15日、2026年度第1四半期(2026年4~6月)および6月の自動車統計(出荷ベース)を発表した。

2026年度第1四半期の国内販売台数は、乗用車〔多目的車(UV)とバンを含む〕が前年同期比25.9%増の127万3,811台、二輪車が20.3%増の562万8,675台、三輪車が29.7%増の21万4,339台となった。乗用車と三輪車は第1四半期として過去最高の販売を記録し、自動車販売全体(乗用車、二輪車、三輪車、その他を含む)でも21.4%増の738万1,656台と好調だった(添付資料表1参照)。

乗用車販売をセグメント別にみると、UVが前年同期比28.6%増の86万1,918台となり、乗用車販売全体に占める割合は約68%まで上昇した。一般乗用車も21.3%増と堅調に推移しており、インド市場でSUVを中心とした需要拡大が続いていることがうかがえる。

6月単月の乗用車の国内販売台数は、タタ・モーターズ・パッセンジャー・ビークルズ(以下、タタ・モーターズ)の販売台数(6万2,076台、前年同月は3万7,083台)を含めると、前年同月比24.1%増の38万8,144台となった(注)。二輪車は18.6%増の185万1,400台となり、スクーター(39.1%増)とモペッド(50.4%増)が大幅に伸長した一方、オートバイは6.4%増にとどまった。三輪車も26.1%増の7万7,951台と大きく伸びた(添付資料表1参照)。

6月のメーカー別乗用車販売では、首位のマルチ・スズキが前年同月比23.8%増の14万7,187台と好調だった。SIAM統計に含まれないタタ・モーターズも67%増の6万2,076台と大きく伸びた。一方、現代は10.0%減の3万9,635台と主要10社で唯一前年同月を下回った。日系では、トヨタ・キルロスカが7.6%増、ホンダが13.5%増、日産は2.3倍と高い伸びを記録した(添付資料表2参照)。

二輪車のメーカー別販売では、首位のヒーローが前年同月比4.2%減の50万2,890台となった一方、2位のホンダは20.6%増の46万8,956台、3位のTVSモーターは46.3%増の41万1,014台と大幅に伸長し、首位との差を縮めた。ロイヤルエンフィールドは33.8%増の10万2,930台となり、スズキ(9万1,264台)を上回って5位に浮上した。ヤマハも49.9%増と高い伸びを記録した。電動二輪メーカーのエイサー・エナジーは81.2%増の3万1,063台と、引き続き高成長を維持した(添付資料表3参照)。

SIAMは、物品・サービス税(GST)2.0改革(2025年9月25日記事参照)による車両購入費用の低下や低金利融資の継続に加え、祭礼シーズンに向けた需要拡大を背景に、2026年度第2四半期(7~9月)も自動車販売は堅調に推移すると見込んでいる。一方で、中東情勢を巡る不確実性から原材料や燃料価格の動向については引き続き注視が必要との見方を示した。

(注)SIAM発表の統計では乗用車の6月の販売台数は32万6,068台、前年同月比増加率は18.2%だが、この数字には、タタ・モーターズの販売台数は含まれていない。自動車販売全体(乗用車、二輪車、三輪車)にも同社の販売台数は含まれていない。なお、同社のデータは四半期ベースでのみ提供されるため、第1四半期の乗用車販売台数と自動車販売台数には同社の販売台数も含まれている。

(小柴里沙)

(インド)

ビジネス短信 b0e839a271cd51bc