米カリフォルニア、山火事の早期発見に向けた新衛星3基を打ち上げ
(米国)
ロサンゼルス発
2026年07月14日
米カリフォルニア州ギャビン・ニューサム知事(民主党)は7月7日、世界中の消防機関にリアルタイムの山火事データを提供する非営利団体「アース・ファイア・アライアンス(Earth Fire Alliance、EFA)」と同州が協力し、山火事検知衛星「ファイアサット」3基を同州ロサンゼルス北西のバンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げたと発表
した。ファイアサットはEFAが推進している。2030年までに50基の衛星を運用し、世界中の地上データを約20分ごとに取得し、火災の早期発見や監視能力の向上を目指す。
衛星は同州サンノゼに本社を置く宇宙ベンチャーのミューオン・スペース(Muon Space)が開発した。同社によると、衛星は米国の宇宙開発企業スペースXによる小型衛星の相乗り輸送ミッション「トランスポーター17(Transporter-17)」の一環として打ち上げられた。ミューオン・スペースは打ち上げ後120分以内に地上管制との通信確立を確認し、衛星が正常に動作していると発表した。
ファイアサット衛星は独自のシステムにより、煙や雲を透過して5メートル四方の微小な火災の検知を可能とする。従来の衛星では見逃してしまうような初期発火を特定し、消火活動中であっても火災を追跡できる設計となっている。
EFAによると、山火事への対応は迅速で信頼性の高い地上情報が求められることから、ファイアサットのデータは、ブラジルのアマゾン地域のほか、米国オレゴン州やテキサス州、オーストラリア、ポルトガルなど山火事の影響が懸念される国・地域の消防機関にも提供される予定だ。
EFAのプロジェクトには、ベゾス・アース・ファンド、グーグル、ゴードン・アンド・ベティ・ムーア財団などが資金支援している。EFAは6月17日、ファイアサット向けにベゾス・アース・ファンドから2,600万ドルの資金提供を受けたと発表している。
(サチエ・ヴァメーレン)
(米国)
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